川原家の元居候・草間宗一郎(佐藤隆太)は、大野雑貨店の店主、大野忠信(マギー)の紹介で、丸熊陶業のすぐそばに道場を構えて、信楽の子供たちに柔道を教えることになった。

川原喜美子(川島夕空)をはじめ、大野の息子、大野信作(中村謙心)のほか、多くの同級生の子供たちが柔道を習うことになり、母親に縫い直してもらった古着の柔道着を着て道場に集まってきた。

草間「僕が教えたいのは、勝った負けたではありません。本当のたくましさ、優しさとはなにか、本当に強い人間とはどういう人間かです」

草間はいずれ東京に帰るつもりでいた

いじめっ子たちも、口を一文字にして草間の話を聞き入っていた。そこに、熊谷照子(横溝菜帆)が帯を締め直して慌てて駆け込んでくる。

照子「熊谷照子いいます。よろしくお願いします!」

喜美子「はあ?あんたみたいなお嬢さんが? お三味線と踊り習ってるんやろ」

2人は育った境遇は違ったが、いつのまにかお互いに憎まれ口をたたくほど仲良しになっていた。

草間はずっと信楽にいるのではなく、東京に帰るつもりでいた。それを知った喜美子の父親である川原常治(北村一輝)が心配していう。

常治「東京、そろそろ戻らはるってほんまですか?子供ら、残念がりますわ。どないしても戻らなならん何かがあるんですか?」

草間は、無言のままだった。だが、草間はまた旅立つつもりだった。喜美子は草間を引き留めようと説得するが、生き別れた奥さんの存在を打ち明けられる。

喜美子「そういうことやったら早よ行かな。奥さん、今ごろカンカンや」

本心とは反対のことをいう喜美子。草間も喜美子も、泣きそうな笑みを浮かべるのだった。(NHK総合あさ8時放送)