2013年10月8日、21.5インチの大型Windowsタブレット「VAIO Tap 21」が発表されました:今日は何の日?
まだソニーがPC事業からの撤退を公表する前に発表された製品群が、2013年の秋冬モデル。天板が折れるマルチフリップヒンジを採用した変形2in1の「VAIO Fit A」シリーズ、分離型2in1の「VAIO Tap 11」と同時に発表され、そのインパクトで注目されたのが、「VAIO Tap 21」です。これらの製品が発表されたのが、2013年の今日です。VAIO Tap 21は「VAIO Tap 20」の後継モデルで、大画面タブレットというコンセプトは同じ。ただし、画面サイズが20インチから21.5インチへと大型化したほか、解像度が1600×900ドットから1920×1080ドットへと高解像度化しているのが大きな違いです。もちろん液晶は高視野角のIPSで、どの角度で使うのも自由なタブレットに最適なものとなっていました。また、トリルミナスディスプレイ for mobile、X-Reality for mobileなどによって、色鮮やかで美しい画像・映像表示を実現しているあたりのこだわりも、ソニーらしさがあります。

単純に画面が大きいだけでなく、背面のスタンドで自立可能。起こすのも倒すのもスムーズに行えるフリースタイルスタンドが採用されていたのが便利でした。このほか、スタンドの角度を変えても音の聞こえ方が変わらないように、どの角度でも一定の音場になるよう自動調整される、というこだわりまでありました。

本体は大きくてもバッテリーを内蔵しており、約4時間と短いものの、ちょっと移動して別の場所で使うといったことも可能です。ただし重量は約3.9kgで、持ち運ぶにはそれなりの覚悟が必要ですけどね。

スペックは、最上位モデルでCPUがCore i7-4500U、8GB メモリー、1TB ハイブリッドHDDなど。光学ドライブは内蔵していませんが、外付けのBDドライブが付属していました。



最終モデルは翌年の春に登場していますが、OSがWindows 8からWindows 8.1になったくらいで、ハードウェア面は変わっていません。なお、VAIO TapのシリーズはVAIO株式会社に引き継がれなかったため、残念ながら大画面タブレットの系譜はここで途切れてしまいました。

10月8日のおもなできごと


2004年、日本エイサーが15インチノートPC「Ferrari 3400」を発売

2005年、セコムが屋外巡回監視用ロボット「セコムロボットX」を発売

2013年、ソニーが「VAIO Fit A」「VAIO Tap 11/21」などを発表

2015年、「Star Wars バトルフロント」のβテスト開始

2015年、ソフトバンクがシャープ製スマホ「AQUOS Xx2」「AQUOS Xx2 mini」を発表