日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)

写真拡大

 日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)が7日、カタールW杯アジア2次予選に向けた合宿初日に合流し、DF冨安健洋(ボローニャ)について言及した。本職ではない右サイドバックでプレーする20歳を「まず試合に出ているということが非常に素晴らしい。ましてやセリエAで出ているので」とたたえた。

 日本代表では昨年からセンターバックの主力を担ってきた冨安だが、所属先のボローニャではサイドバックを担当。攻撃時と守備時で基本ポジションが変わるため役割は異なるが、日本代表でも9月のキリンチャレンジ杯パラグアイ戦の後半から右サイドバックにチャレンジするなど、幅広いプレーを求められている。

 しかし、右サイドバックと言えば酒井が絶対的な存在。古傷の右足に痛みが出た際はベンチに控えることもあるだろうが、攻守でトップレベルを保ち続ける29歳の立場がが脅かされるとは考えにくい。酒井自身も「タイプが違う」と述べ、それほどライバル視する様子は見せなかった。

 ただ、同じ右サイドの前を担当するMF堂安律(PSV)やMF久保建英(マジョルカ)らの若手に具体的なアドバイスを行い、主将などの役職はなくとも面倒見の良さを発揮している酒井。本職とは異なるポジションで奮闘する後輩にも「あれだけ若くて試合に出られているのは彼の努力でもある。いっぱい苦労して良い選手になってほしい」と期待を寄せる。

 また酒井自身も所属先のマルセイユで左センターバック起用もされるなど、欧州のトップレベルでプレーの幅を広げてきた経験を持つ。「僕は29歳なのでどこをやっても普通にやれるようにならないといけないし、そういう意味で使ってくれている」と謙遜した先輩は「左でも普通にできるし、そこは大丈夫」と自らも適応してきた自負がある。

 そんな酒井だが、今回は森保一監督がメンバー構成のテコ入れを示唆しており、サブ組も織り交ぜながら戦うことも想定される。しかし「ベストメンバーというのはその試合のベスト」と断じた酒井は「メンバーを落とすという概念がおかしい。選ばれたメンバーで全力を尽くすのみ。選手側はそういう気持ちでやっていかないといけない」とあくまでも試合に出場する選手が「ベスト」という意気込みを示した。

(取材・文 竹内達也)