Surface Duoはただのスマホじゃない! PC、タブレット、スマホにもなり、ビジネスシーンでも使える新しいスマートガジェットだ

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マイクロソフトは、久しぶりとなる自社ブランドのスマートデバイス「Surface Duo」を発表した。
一見するとスマートフォンに見えるが、Surface Duoは普通のスマートフォンとは見た目も用途も大きく異なる「スマートデバイス」と呼ぶべき製品なのだ。

Surface Duoは5.6インチの画面を2枚、ヒンジで接続させた製品だ。
ヒンジは360度回転するので、画面を閉じれば5.6インチ画面のスマートフォンスタイルで使え、画面を180度開けばタブレットのような大画面モデルとして使える。
また逆側に閉じれば画面は内側に隠れるのでカバンの中に入れて乱暴に扱われても、画面には傷が付きにくい形状になる。


マイクロソフトのSurface Duo。閉じれば5.9インチのスマートフォンとても使える


実は、マイクロソフトは2016年にスマートフォン市場から撤退している。
自社開発のWindows Phone OSを採用したスマートフォンを展開していたが、AndroidやiPhoneとの市場競争で敗れてしまったからだ。
しかし同社のオフィス系アプリはその後もスマートフォンやタブレット向けに展開し、今ではAndroidでもiPhoneでもWordやExcelを使うことができる。

とはいえスマートフォン画面はビジネス用途として使うには小さく、狭い。
またPCなら当たり前の複数アプリの同時利用も、スマートフォンでも可能になってきてはいるが快適に使えるとは言いがたい。

Surface Duoは、スマートフォンを仕事で使うときの不満を一気に解消すべく開発されたスマートデバイスだと言えるだろう。


2つの画面で、それぞれ違うアプリが利用できる


たとえばSurface Duoでは、横向きにして、片方の画面を90度起こし、もう片方の画面にソフトキーボードを表示すれば、超小型のノートPCのようにも使える。

このPCスタイルなら、オフィス文章作業だけではなく、ビデオ会議をしながらチャットする、といった用途にも十分に使えるだろう。

また縦向きでは、左右に別のアプリを表示すれば、PCのように複数の作業を同時に使うこともできる。
このようにSurface Duoはスマートフォンにプラスアルファの機能を追加した、スマートデバイスと呼べる製品であることがわかるだろう。

このように仕事に便利に使えるSurface Duoはビジネス向けの製品なのだろうか?

マイクソフトのSurface Duo紹介ビデオを見ると、
・左右の画面を使って見開きの本のようにして電子書籍を読む
・上下の画面で、ゲーム画面、ゲームコントローラーを表示してゲームをする
といったシーンが紹介されている。
Surface Duoは、エンターテインメントにも適しているのである。


ゲーム機のような使い方もできるという


実は、折りたたみ型スマートフォンすでにいくつか、販売または発表されている。
Surface Duoは、どのように違うのだろう?

サムスンの「Galaxy Fold」やファーウェイの「Mate X」は1枚のディスプレイを折り曲げることができる。そのため180度開いた時にはつなぎ目の無い大きい画面が現れる。

Surface Duoは2枚の画面を貼り合わせただけなので、開いた時、中央にヒンジラインがある。

つまり「1枚の大きい画面」として使う目的にはあまり適していない。

マイクロソフトのデモビデオでも、開いた時は左右それぞれ別のアプリを使うシーンがよくみられる。

またSurface Duoのディスプレイは従来からの16:9の縦横比のようなので、片手で使うときにはフリック入力がしにくいかもしれない。その反面、ペン入力にも対応しているので、市販されている紙の手帳のような手書き入力が利用できる。

Surface Duoの、このように操作性や2画面の利用スタイルを見ると、ビジネスなどもふくめて生産性を高めたいと考えるユーザー向けの製品品といえそうだ。価格もかなり高価になることが予想されることから、低価格で購入を検討する消費者には向かないだろう。

Surface Duoの発売は来年の年末頃の予定だ。
まだ1年も先だが、マイクロソフトはこの1年間で2画面を生かせるアプリやサービスをサードパーティー企業に開発してもらい、Surface Duoとセットで販売しようと考えているかもしれない。

既存の折りたたみスマートフォンが目新しいアプリなどを搭載しておらず、話題の割にはいまひとつパッとしないのは、2画面を活かした使い方を提唱していないからだ。

マイクロソフトがこのような製品を出してきたことで、今後はサムスンなども折りたたみスマートフォンを強化する方向に動くだろう。またほかのメーカーもSurface Duoが切り開く市場への参入が相次ぐだろう。

1-2年後には2画面スマートフォン、折りたたみスマートフォンは、いまとはまったく異なる使い方や用途で、当たり前の人気製品になっているかもしれない。


山根康宏