東京スタジアムで行われたラグビーW杯日本大会・プールDのオーストラリア対ウェールズの試合中、カンガルーのおもちゃを投げてはしゃぐ両チームのファン(2019年9月29日撮影)。(c)Odd ANDERSEN / AFP

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【AFP=時事】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)が盛り上がりを見せる中、電車内で人間ピラミッドやラグビーごっこに興じる一部の外国人ファンの迷惑行為に、公共マナーを著しく重視するホスト国、日本の人たちの間で批判の声が上がっている。

 大会も開幕から2週間が経過。日本でもラグビー人気に火がつき、外国チームやそのファンたちは日本で温かく迎えられて感嘆している。

 その一方で、羽目を外しすぎた一部の外国人ラグビーファンたちが、秩序が求められる日本の社会規範に反する行為に及び、ネット上でひんしゅくを買ったり、メディアに批判されたりもしている。

 例えば、札幌の市営地下鉄東豊線の車内には、人間ピラミッドをつくってはしゃぐオーストラリア代表ワラビーズ(Wallabies)のシャツ姿の外国人ら6人組の姿が。この動画をツイッター(Twitter)に投稿した日本人ユーザーは、「東豊線乗ったら日本じゃなかった」とコメント。動画は30万回近く視聴された。「ただの迷惑行為」「旅の恥はかき捨て的な行為は、訪れた国に対する侮辱そのもの」など、批判的なコメントも少なくない。

 注目を集めている迷惑行為は人間ピラミッドだけではない。電車内で床に座り込んだ外国人ファンたちが、数人で男性の体を頭上で支えて移動させるクラウドサーフィングに興じる動画や、大声で合唱するサポーターの動画も拡散している。

 さらに、外国人ファンたちが電車内で黄色いボールをパスしたり、タックルしたりとラグビーごっこをしている動画には「電車のなかでやるなよ。ここは外国日本なんだよ」「他国のこと勉強してから、お越しくださいね」といったコメントが寄せられる一方、「笑えるから許せる」など寛大なコメントも。

 こうした騒動に日本メディアも飛びつき、テレビでも「ラグビーファンで電車が危険なことに」などと取り上げられた。

 当局者は、他の乗客の迷惑になる行為を禁じる規則は、乗客全員の安全と快適さのために設けられていると説明している。

 ただ、今回のラグビーW杯やホスト国の日本、外国チームや来日した外国人ファンに対しては、全体として肯定的な報道や心情が批判を上回る。ランキング下位国同士の試合でも会場は満員で、さらに日本が格上のアイルランド相手に劇的勝利を収めたことから、盛り上がりにいっそう拍車がかかってきた。

 外国のチームも、試合後にファンにお辞儀をしたり、ロッカールームの掃除をしたりと日本の習慣を取り入れており、日本人から称賛されている。

【翻訳編集】AFPBB News