森保一監督(撮影:浦正弘/PICSPORT)

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3日、森保一監督は10日モンゴル戦、15日タジキスタン戦のワールドカップ予選に向けて招集する23人のメンバーを発表した。9月は海外組19人、国内組4人だったが、今回は海外組20人、国内組3人が招集されている。

9月は最初に親善試合のパラグアイ戦をこなし、十分にトレーニングした後でミャンマーと対戦した。ところが今回は多くの海外組が今週末に試合を控えており、全員が揃ってのトレーニングはほぼ1回という中でモンゴル戦に臨むことになりそうだ。

選手のコンディションを考慮すれば、もっとJリーガーが多くて良かったのではないか。その点を質問された森保監督は、海外組について語り始めた。

「ヨーロッパ組を招集する、帰ってきてプレーするときには、長距離の移動、気候の違い等々ある中で、選手たちはそこで言い訳をするわけでもなく、そのときのベストの状態をつくって戦ってきてくれています」

「選手たちはいつも覚悟を持って日本に戻ってきてくれて、日本代表として戦ってくれているということを、まずはみなさんにご理解いただければと思っています」

「(ヨーロッパ組の)クラブでは日本に戻ることがまずは体調を崩して帰っていくというぐらいのことを考えられている中で、(戻ってくる選手は)自分のポジションを失うかもしれないということを考えて、でも日本のために戦うということで日本代表として覚悟を持って戦ってくれています」

「実際に毎回の代表活動の後には所属チームに帰って、スムーズに出られる選手ももちろんいますけど、多くの選手が1試合はスタメンでは出られない。そういう難しい状況の中でまたポジションを奪い返す、そのチームの中で存在感を示してポジションを奪うということを理解していただければな、と」

「そういう選手なので、今回もそのときにできるベストをしっかり出してくれると思いますし、このタフな環境でやることは当たり前だと、日本代表で戦うのには当たり前だという覚悟を持ってやってくれているので心配していません」

科学的な分析よりも先に、選手の「覚悟」について言及するのは森保監督の人柄を表していると言えるだろう。確かに、毎回海外組は誰一人、コンディションについて不安を口にすることなく試合に臨んでいる。

だが、はたして本当に選手の気持ちだけを重視していいのかという点には疑問が残る。今回は勝っても、今後予選が進み相手が強くなってきたときに、国内組をもっと増やしておくべきではないか。日本代表にはこんな不安を一掃する快勝が求められている。

【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社 撮影:浦正弘/PICSPORT】