日本代表を率いる森保監督。モンゴル戦はどのようなメンバーで臨むのだろうか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 ワールドカップ・アジア2次予選に向けた日本代表メンバーが発表されたね。前回の9月シリーズの時から、顔ぶれはほとんど変わっていない。大迫が怪我で欠場を余儀なくされてしまったけど、その代役として鎌田と浅野が招集されたくらいだ。

 メンバーを固定してしまった印象があるけど、何もそれ自体は悪いことばかりじゃない。早々にチームの基盤を作り上げられれば、将来性とか伸びしろは別としてそれだけ完成度の高いチームができやすくなる。このやり方で世界と戦うんだと、もう森保監督の頭の中に構想が描かれているのなら、メンバー固定はいいことなのかもしれないね。

 ただし、この顔ぶれでまたミャンマー戦みたいに2-0のような平凡なスコア、内容で勝ったとしても、時期的に誰も見向きもしないだろうね。いまは日本全国がラグビーのワールドカップ一色で盛り上がっているんだ。モンゴル戦は10対0とか、久保が先発して3、4点取るとか、そういうインパクトがなかったら、まあラグビーのニュースの中に埋もれるのがオチだ。

 日本人はサッカーのワールドカップもそうだけど、そのチームを応援するというより、日の丸を応援しているんだ。だから、ラグビーの場合、スタンドを埋め尽くしているほとんどの人はまだルールをよく知らないし、ルールを説明しながら見られるように工夫されているよね。
 
 でも、ラグビーをよく知らない人たちがスタジアムにあれだけ足を運ぶんだから、その注目度の高さは相当なものだよ。ただし、サッカーの例を見ても分かるように、日本人は勝てなくなったら引くのも早いから、ラグビーもこの勢いを継続するのが大事だろうね。

 話は逸れてしまったけど、今回の10月シリーズで日本代表が世間の注目を集めるには、余程インパクトのある勝ち方をしなければダメ。その意味では、一緒にやり慣れている欧州組を中心に、理に適ったメンバーを集めたということなのかな。
 
“欧州組中心”のメンバーが現状の“ベスト”だというのは、森保監督のこれまでの選考を見ても一目瞭然。Jリーグにも普段からよく視察に行っている監督だから、あれだけ見てもやっぱり今の代表に入れる国内組は3、4人くらいが精いっぱいなんだ。

 森保監督は「今回選ばなかったから、国内組がダメだというわけではない」と言うけれど、海外組への信頼の厚さはメンバーの顔ぶれが如実に物語っている。逆に言えば、Jリーグのレベルはこれだけ低いと発表しているように感じたくらいだ。
 
 今回のようなメンバー構成が、図らずもそういうメッセージとして受け取られたら、それは国内の有力な選手たちが、こぞって海外を目指すようになるのもうなづけるよ。代表が海外の選手で埋め尽くされるのも、そう遠くはないかもね。