エースの不在を埋めるFW鎌田大地、FW浅野拓磨、FW永井謙佑(写真左から)

写真拡大

 日本代表の森保一監督は3日、10月のカタールW杯アジア2次予選2試合に臨むメンバー23人を発表した。9月シリーズからの入れ替えは2人のみ。FW大迫勇也(ブレーメン)とFW鈴木武蔵(札幌)に代わり、FW浅野拓磨(パルチザン)とFW鎌田大地(フランクフルト)が新たに選ばれた。

 大半のメンバーが前回活動からの連続選出を果たした中、編成における唯一の注目点はエースの代役だ。9月のW杯予選初戦を終えた後、所属クラブに戻った大迫が太ももを痛めて全治4〜6週間の離脱。攻撃における大黒柱の不在で得点力の低下も懸念されるが、指揮官はタイプが異なる復帰組2人に白羽の矢を立てた。

 浅野は昨年9月に行われた森保ジャパン初陣以来のA代表復帰。昨年10月シリーズ、今年1月のアジア杯でも当初のメンバーには入ったものの、いずれも負傷によって活動を辞退していた。森保監督は会見の場で「広島時代からチームの活動を共にしていて特長は分かっている」とあらためて信頼を示した。

 鎌田は今年3月シリーズ以来の招集。その後、当時期限付き移籍中だったシントトロイデンから保有元のフランクフルトに復帰し、ドイツ1部の強豪で主力を担っていることが評価されたようだ。指揮官は2人の選出理由を「所属チームで継続して試合に出て、良いパフォーマンスを見せてくれている」と語った。

 また、もう一人のFW登録は永井謙佑(FC東京)。スピード系の永井と浅野、前を向いてのプレーを得意とする鎌田の3人は、いずれも大迫とプレースタイルが異なる。しかし、指揮官は「戦うオプションがたくさんできるということで、戦う幅が広がるのはいいことだと思っている」と同じ役割を求めるつもりはないようだ。

 今回対戦するモンゴルとタジキスタンはいずれもFIFAランキング100位以下の格下チーム。3人には「それぞれ特長を持った選手だし、本人たちの良さを戦いの中で活かしてもらいたい」という要求がある一方で、相手は低い位置に守備ブロックを敷いてきて、スピードを活かしにくいゲーム展開も予想される。

 しかし、森保監督にとってはそれも想定内だという。具体的に永井と浅野の名前を出した指揮官は「スピードを特長とする選手だが、チームのコンセプトを伝えた上でこういうプレーもして欲しいと要求すれば、起点となるプレーも見せてくれている。本人たちの良さを発揮しながら、チームとして力を発揮してくれる」と期待を寄せた。

 大迫については「怪我はチームとしても痛いし、彼自身にとってプレーできないことが一番痛い。本人には焦らず怪我を治してもらい、クラブと代表で充実したプレーができるよう回復してもらえれば」と回復を急がせない構え。今回の活動はエース不在の中、主力定着を狙う3人がどれほど存在感を発揮できるかが一つのテーマとなりそうだ。

(取材・文 竹内達也)