東京の新しいリンクで天下をとってもらうべく、関西大学スケート部監督を退任した織田信成さんへのオファーを期待するの巻。

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織田さん、東京で天下をとりましょう!

とてもショッキングな、そしてようやく合点がいくような報せが飛び込んできました。2017年4月より関西大学体育会アイスケート部で監督をつとめていた織田信成さんが、先頃報じられた同部監督退任について「嫌がらせ・モラハラ」によるものであると自身のブログで告発したのです。

「辞めた本当の理由は、リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになり、辞任するまでの3ヶ月間リンクに行く事が出来なくなった事とそれに対する関西大学の対応が誠意あるものに思えなかったからです」とする織田さん自身の言葉。ショッキングでありつつ、僕はようやく合点がいった気持ちでもいました。

退任報道が出てから、織田さんが一体何を望んでいるのか、どこへ行こうとしているのか自分なりに考えを巡らせてきました。しかし、どうにも合点がいきませんでした。織田信成は、自分の生徒や自分自身の指導者への意欲を途中で放り出すような人だろうか、と。多忙だからといって、そちらを切るような人だろうか、と。

そもそもこの監督職受諾というのは、織田さんにとっての希望でもあり、同時に関西大学に対する恩返しでもあったのだろうと僕は思っています。現役時代の活動を支え、拠点としたリンク。そこで後進の指導をと求められれば無下にできるはずもありませんし、それは織田さんにとっても意欲を持って取り組める仕事だったのだろうと思うのです。

スケートを教えたい、スケートを発展させたい。その気持ちがなければスケート部の監督という任は受けないでしょう。一部報道によれば「部の遠征費などの手当は支給されるが、監督としては無給」であったとも言います。よしんば無給ではないにせよ高給であるはずがありません。プロスケーターとしての活動、解説の仕事、それ以外にもバイト的に入るテレビのバラエティ番組の仕事。ハッキリ言えば、自分と家族の生活を考えるなら、指導者よりもタレントのほうがよほど実入りはいいでしょう。

スケートの指導者として名を挙げたいということであれば、個人の選手とバートナーシップを結ぶ道だってあったはずです。オリンピアンとしての経験を持ち、エンターテナーとして広く世間に訴えるセンスを持ち、「今なお自分で4回転を跳んでみせることができる」コーチがいるのであれば、引く手はあったでしょう。そんな人材は探せばどこにでもいるというものではないのですから。

それでも決して十分とは言えないだろう条件を飲み込んで指導にあたるとすれば、それは本人の意欲、情熱、出身校に対する想いがあればこそ。その「想い」は、ときにテレビ画面を通じても伝わってきました。指導者としてリンクサイドに立ち、指導する生徒がいい演技を見せれば跳び上がって喜ぶ。いつもならテレビの真ん中に名前つきで映される有名人が、指導者としては画面の端にボンヤリと見切れるようにして映る。ただ、その人の笑顔はいつも以上である。そんな姿と「多忙により退任」という説明がどうしても結びつかず、この退任自体にスッキリしない気持ちを持って見ていました。

なるほど今改めて見れば、確かに大学側の出したリリースには退任の理由は書かれていません。多忙などとは書いていません。「私どもはそのようにはお伝えしておりません」と言い張れるリリースです。しかし、結局それが「多忙による退任」と伝わったのなら、それは情報の出し方に不備があったということでしょう。そして、それは9月9日に報じられているわけですから、意図せぬ伝わり方をしていたのであれば訂正の機会はいくらでもあったはずです。「告発ブログ投稿から半日」でリリースを出すスピード感で、訂正できたでしょう。

↓報道では「大学によると、就任当初よりタレント活動などが忙しくなり、監督としての時間を十分に持てないことを悩んだ末の決断」となっていますが…?


記者が勝手にそう解釈したのである…?

「お忙しそうですものねぇ」くらいの言葉尻をとらえて報じたのである…?

ということです…?

織田さんのブログによるならば、事前において「多忙」を理由とするような申し合いはなく、また実際の理由は違ったということであるわけですから、これは大学側が自分たちに都合のいい情報を「正式なリリースには入れずに談話のような形でリークし、報道をコントロールした」たと言われても仕方ないでしょう。

なにより「多忙」はダメです。

「多忙」を理由にされれば、仮に指導を頼みたい人がいても遠慮してしまうじゃないですか。まるで「タレント活動が本業」かのような伝わりようで、指導者の看板を降ろしたみたいだったではないですか。織田さんは「嫌がらせ・モラハラ」を理由として失意のなかで職を辞し、しかもそれを「言わずにこらえていた」というのに、この先の指導者としての夢までも妨げようというのかと。

織田さんがどこまで本件が「燃え上がる」ことを希望しているのかわかりませんし、仮に世間が燃え上がったとしても関西大学との関係改善が得られるとも思えません。その意味では「前だけ見る」ほうが適切な寄り添い方かなと思ったりもします。楽しく、やりがいのある日々を過ごすほうが得策だろうとも思います。

ただ、こうした「多忙」に関する無頓着さであったり、大学側の出した新たなリリースにある「慎重に準備を進めておりましたところ、先に織田信成さんから辞任のお申し出があり」「退任の報道にあたっては所属事務所と十分に協議の上、発表しております」と相手に責があることを強調する言いぶりと、「引き続き、学生ファーストをモットーに、練習環境の向上に努めて参ります」という遠回しの嫌味みたいな結びには、一言申さずにはおれないような気分にさせられました。

仕事ですから、双方に希望があり、それが折り合わないこともあるでしょう。織田さんがウソを言うとは思えませんが、双方の主張のすべてが見えない状態で外野が何かを決めつけるわけにもいきません。ただ、そんな限られた情報範囲のなかでも、大学側の態度に「誠意がない」という点については、まったくその通りなのであろうと感じます。真に誠意があれば「多忙が理由」を放置するようなことはなかったはずです。「多忙が理由」について無頓着である人たちが、その他の場面において敏感に事態を察知したり、十分な誠意を備えていたとは想像できません。

↓弁護士同席で伝えるほどの内容が、「指導方法等に関する要望」だったと…?


「嫌がらせ・モラハラ」と「指導方法等に関する強い要望」という双方の主張の食い違い!

でも「弁護士同席」という点は両者一致!

「モラハラ」と「パワハラ」の言葉の違いを鑑みると、「指導方法をめぐって同部内で意見の相違」「時間をかけて複数の関係者に対してヒアリングを行ってまいりましたが、総合的にみてその要望を受け入れることは妥当ではない」というあたりそのものにモラハラ感を覚えます!


まぁとにかく、どういった経緯があるにせよ、指導者としての夢を持つ人が、今その職を解かれたということは事実です。僕は率直に言ってもったいないと思いますし、できれば育てた選手が世界に羽ばたくところを見てみたいと思います。わざわざ英語にしてまで投稿したのは「If there are any offers for me to teach, I am willing to go anywhere. 」を世界に伝えるためでしょうから、どうぞオファーを、ぜひオファーをと思います。

ちなみに、昨今のスケーターたちの奮闘もあり、新たにリンクができるという動きも生まれています。東京でも辰巳の水泳場を改修して通年のアイスリンクにすると発表があったばかり。どうですか、日本の首都でスケーターを育てるのは。家族との距離が空いてしまうのは難があるかもしれませんが、少し関西から遠いくらいのほうがやりやすい部分もあるでしょう。今や京都よりも東京のほうが「天下」に近いわけですし。仙台、東京、名古屋、大阪、まさに戦国時代の拠点のように盛り上げていく、その一角を担うというのは。

↓東京近郊の高校・大学のみなさん、世界を知る若き指導者が母校縛りを解かれましたよ!


自ら跳んで教える4回転!

豊富な経験からくる実践的アドバイス!

トラブルから立ち直る人間力にも定評!


経緯については「世間」がもう少し詳しく聞きますので大学側は会見を!