断髪式を終えた荒磯親方は新しい髪形となって笑顔

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 1月の初場所で現役を退いた元横綱稀勢の里の荒磯親方(33)の引退相撲が29日、東京・両国国技館で行われた。満員の観客が見守る中で太刀持ちに大関高安(29=田子ノ浦)、露払いに幕内松鳳山(35=二所ノ関)を従えて最後の横綱土俵入りを披露した。断髪式では横綱白鵬(34=宮城野)や元横綱日馬富士(35)ら約300人の関係者がハサミを入れ、感極まる場面もあった。

 慣れ親しんだまげに別れを告げた荒磯親方は「力士の象徴。今日をもって力士を卒業して、第一歩を踏み出したい」と第2の人生へ向けて決意を口にした。現在は田子ノ浦部屋の部屋付きだが、いずれは独立して部屋を構える予定。「忍耐力の強い力士を育てたい。僕も横綱(隆の里)の下で育っている。横綱の気持ち、精神力を教えていくのも務め」と将来の横綱育成に意欲を見せた。

 その荒磯親方に向けて白鵬は「ライバルとして名前を外せない存在だった。今度は弟子同士を戦わせる違った勝負をして相撲道に恩返しできれば」とエールを送る一方で「どんな親方になってほしい? 親方の前に、おかみさんをもらわないと。おかみさんを“内弟子”にしないとね。(理想の相手は)部屋を明るくしてくれる人、弟子たちの面倒をしっかり見てくれる人がいい」。弟子の獲得以上に?“嫁取り”の必要性を力説した。