『ボイス』や『シグナル』も…韓国ドラマの“シーズン化”が急増しているワケ

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韓国でもドラマの“シーズン化”が定着するのだろうか。

最近の韓国ドラマでは、新シーズンを迎える作品が以前に比べて増えた。これまでシチュエーション・コメディやケーブルチャンネルのドラマに限定されてきた“シーズン制ドラマ”は、地上波においてもひとつのトレンドとなりつつある。

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『ブッとび!ヨンエさん』(tvN)はシーズン17まで放送され、日本で唐沢寿明&真木よう子主演でリメイクされた『ボイス』(OCN)や、『神のクイズ』はシーズン制ドラマの代表格となった。

さらに『ジャスティス−検法男女−』(MBC)も、シーズン1に続いてシーズン2も二桁の視聴率を記録し、成功したシーズン制ドラマとしての地位を固めた。シーズン2も新たな物語を暗示する結末で終わっており、シーズン3への期待まで高まっている。

2シーズンのメガホンを取ったノ・ドチョルPDも、MBCから制作会社HBエンターテイメントに移籍し、シーズン3をさらにおもしろくする覚悟を明らかにしたりした。

『秘密の森』(左)と『ジャスティス−検法男女−』

SBSでも2020年1月から『浪漫ドクター キム・サブ』の新シーズンを放送する。しっかりとしたストーリーと俳優たちの好演で27.6%という最高視聴率を記録したドラマだけに、視聴者から新シーズンを求める声が続いていた。

『浪漫ドクター キム・サブ』の顔である俳優ハン・ソッキュはシーズン2でも主演を務め、アン・ヒョソプとイ・ソンギョンが新たなメンバーとして合流する。シーズン1の主役と新キャラクターの登場で、新シーズンへの注目が集まっている状況だ。

数々の名作ドラマを生み出してきたtvNも、ドラマの新シーズンを予告した。

2017年に放送されて人気を得た『秘密の森』は、来年中に新シーズンが放送される予定だ。主演チョ・スンウとともにイ・ジュニョク、ユン・セアなどが出演を決め、ペ・ドゥナも出演について肯定的に検討している。前シーズンと同じく、イ・スヨン作家が脚本を手がける。

tvNのもうひとつの人気ドラマで、日本では坂口健太郎主演でリメイクされた『シグナル』も、新シーズンの議論が具体的になっている。主演を務めたキム・ヘス、イ・ジェフン、チョ・ジヌンが新シーズンも共演する予定で、キム・ウニ作家が現在シナリオを執筆している。

放送は来年中と予想されている。キム・ウニは『シグナル』新シーズンの意気込みを明確に明かしたりもした。

また『賢い監房生活』も舞台を刑務所から病院に移し、『賢い医師生活』として受け継がれていく。シン・ウォンホPDとイ・ウジョン作家が再びタッグを組み、チョ・ジョンソクとユ・ヨンソクが主演を務める。

『シグナル』(左)と『賢い監房生活』

最近、放映が終了した『アスダル年代記』も「また続きます」というエンディングの字幕で、シーズン2への期待を高めている。

名作ドラマのシーズン化は、視聴者も歓迎しているわけだが、シーズン制ドラマの制作が増加している背景には、変化した視聴スタイルを挙げることができる。

とあるドラマ関係者は、「今は放送時間中に見るよりも、見逃し配信でドラマを視聴する傾向にある。視聴者がドラマを一気に見るケースが多いので、シーズン制ドラマが人気を得ている」と伝えた。

また「シーズン制で制作すれば再整備の時間を持って、ドラマのクオリティや撮影現場の環境を向上させることができるという点で、制作陣も喜んでいる」と付け加えた。

しかし、シーズン制ドラマならではの負担もある。最近こそ急増しているが、まだ韓国ドラマにおいてシーズン化は、少し見慣れないフォーマットだ。

キャスティングの負担も否めない。視聴者は見慣れた俳優たちが新たなシーズンでも、引き続きキャラクターを演じることを望むが、現実的に容易ではない。

ある所属事務所の関係者は、「俳優たちも愛情を持ってシーズン制ドラマに参加するだろうが、スケジュールの調整が困難な場合も多い。またシーズン制ドラマでイメージが固定されることを懸念することもある」と述べた。