金浦の養豚場周辺で消毒作業を行う車両=23日、金浦(聯合ニュース)

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【世宗聯合ニュース】韓国の農林畜産食品部は23日、ソウル近郊の京畿道・金浦の養豚場から致死率が極めて高い豚の伝染病、アフリカ豚コレラの感染が確認されたと発表した。

 アフリカ豚コレラを巡っては、17日に京畿道・坡州で初の感染が確認され、18日には同道・漣川でも確認。今回で3例目となった。

 今回、漢江の南側で初めて感染が確認されたことで、感染範囲が北部から南下しているとの懸念が出ている。金浦の養豚場は坡州の養豚場から約13.7キロ、漣川の養豚場からは45.8キロの距離にある。

 金浦の養豚場では1800頭を飼育している。同養豚場の半径500メートル以内には同養豚場を含め3カ所で豚2700頭が、3キロ以内には8カ所で約3300頭が飼育されている。アフリカ豚コレラ発生時には発生場所から500メートル圏内で飼育されている豚を殺処分するよう規定されているが、農林畜産食品部は範囲を3キロに広めて殺処分を行っている。今回も金浦の養豚場の3キロ圏内の豚を殺処分すれば、合計で約2万頭の豚を殺処分することになる。

 防疫当局は金浦の養豚場に初動防疫チームを派遣し、人・家畜・車両などの移動を制限し、消毒などの緊急防疫体制に入った。