愛媛FCのGK岡本昌弘(背番号1)

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[9.22 J2第33節 柏2-1愛媛 三協F柏]

 アウェーチームの守護神として何度も乗り込んできた日立台。愛媛FCのGK岡本昌弘は「テンションが上がるし、やりがいはある」との意気込みどおり、前半から何度もチームの窮地を救って見せた。しかし、2失点での敗戦には「勝たせられるGKが良いGK」と満足できなかった。

 試合開始30秒、FWオルンガとの1対1で幕を開けた試合は見せ場の連続だった。前半21分、FWジュニオール・サントスとの1対1を止めれば、同アディショナルタイムにはオルンガのヘッドを好セーブ。後半11分にもDF古賀太陽のクロスに驚異的な反応を見せ、対応可能なピンチはことごとく防いでいた。

 しかし、至近距離からのシュートを決められ2失点。千葉時代からライバルチームとして何度も経験し、「昔はすごかった。もっと野次も飛んできていたし、いろんなものが飛んできていた」と冗談交じりに語る日立台に「2階席ができてからは人も増えてテンションが上がるし、やりがいはある」と意気込んで立ったが、相手サポーターを黙らせる活躍はできなかった。

「どれだけ止めても2点やられているのでダメかなと思う。勝たせられるGKが良いGK。そういう点では中村くん(柏GK中村航輔)はすごく頑張っていたし、流れを持っていっていた」。自身の評価をそう振り返った36歳のベテランGKは「ゲーム運びがまだまだ幼い。修正できなかったのは後ろの僕にも責任がある」と4連敗の現状と厳しく向き合った。

(取材・文 竹内達也)