「メール返信は遅くていい」!? 多忙なビジネスパーソンが時間を作り出すヒント

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 予定を詰め込んでいるつもりはないのに、気づいたら時間がない。この悩みを解消するには、ネットツールの使い方を見直すとよさそうだ。

 スマホを手放せず、メールチェックばかりしてしまう人に、ダイヤモンド社が今年6月に発刊した『時間術大全 ――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』をオススメしたい。

 著者はグーグルで活躍したジェイク・ナップ氏とジョン・ゼラツキー氏。本書では、「Make Time」(時間をつくる)をテーマに、時間の節約術ではなく、「大事なことのために時間を生み出す」方法について、87個の戦術を紹介している。

 優先順位のつけ方や予定の立て方といったアドバイスが掲載されているが、この記事では「ネットとの付き合い方」にフォーカスした。

◆ネットを見たい気持ちは意志の力でコントロールできない
 本書では、最優先事項を選ぶ「ハイライト」、物事に集中する「レーザー」、体を使って脳を充電する「チャージ」、システムを改善、調整する「チューニング」と、4つのカテゴリに分けて戦術を紹介。

 ネットツールの扱いは「レーザー」に分類される。最優先事項に集中するには、ネットとの付き合い方がきわめて重要なのだ。

 集中力を妨げる最大の敵は、ネットにあふれる情報や娯楽。いつでも連絡がとれるメールやチャットツールも同様だ。ネットにつなげはあらゆる情報が手に入り、さまざまな人とつながれる。アプリなどコンテンツがたえず補充されるものを本書では「無限の泉」と表現している。

 利便性が向上し、アプリのクオリティはどんどん上がっているので、のめり込んでしまう。「『意思力だけでは絶対に集中できない』」と本書では言い切る。

 ネットに意識を奪われないようにするためには、どうすればよいのだろうか。具体的な方法を見ていこう。

◆メールやSNSを「すぐに見られない状況」をつくる

 有効なのが、スマホを「ちょっとだけ不便にする」ことだ。簡単にネットにアクセスしたり、メールチェックをしたりできない状態をつくる。

 本書では、消費者リサーチ会社のDscoutのデータを引用。それによると、「モバイルユーザーが1日にスマホを触る平均回数は2617回」だという。単純計算すると1分に約1.8回スマホに触れていることになり、頭からスマホのことが離れない状態になっている。

 そこで勧められているのが、ツイッター、インスタ、フェイスブックなどのソーシャル系アプリ、ニュースアプリを消すこと。

 SNSには「今日はこんなことをした」とか「今日のランチには◯◯を食べました」といった投稿で溢れている。見て楽しい面はあるが、知らなくてもいい情報でもある。いちいちチェックしていたら、いくら時間があっても足りない。とはいえ、アプリを消したら寂しいのでは、周りから取り残されるのではと不安になりそうだが、著者のひとり、ジェイク・ナップ氏は、次のように心境を綴っている。

「アプリがなくなったら不安や孤独を感じるのではないかと思っていた。その後の何日かで、たしかに心に変化があった。といっても、ストレスを感じたんじゃない。むしろホッとして、解放感を覚えていた」

 スマホから消したとしても、必要に応じてインストールし直せばよいだけだ。試験的に、24時間、1週間など試してみてはどうだろうか。

◆何のためにこのツールを使うのかを考える

「無限の泉」を生活から遠ざけることも有効な手段だ。本書では11の戦術を挙げている。その中から3つを紹介する。

1:「朝の巡回」をやめる

 起きた後はネット環境から離れて頭がスッキリしているのに、ニュースやメールチェックで一日を始めてしまっては台無しだ。