大坂なおみ 記事に見出しをつけるなら「3度目の挑戦で大坂が大阪で勝った」。途中、通訳を遮るハプニングも

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「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・大阪/9月16日〜22日/ハードコート)の大会最終日、女子シングルス決勝で、世界41位のアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を6-2、6-3で破り、同大会初優勝を果たした第1シードの大坂なおみ(日本/日清食品)。その大坂が試合後の表彰式でスピーチを行った。

表彰式の前に行われたオンコートインタビューで大坂は「楽しかった。すごく集中できた」と語ると、試合途中に観客席で起きたウェーブについて「ちょっと面白かった」と笑顔を見せていた。


今回の勝利を新聞記事のタイトルにするとどうなるか、という質問には「3度目の挑戦で大坂が大阪で勝った」というタイトルを提案しつつも、「好きに書いて」と笑った。


そして表彰式のスピーチの冒頭、大坂は日本語で「こんにちは。ちょっとごめんなさい、英語でやります」と語ると、英語でスピーチを行った。通訳が「私が生まれたこの街で優勝できたというのは私にとって格別なものです。そしてみなさんがコンスタントに私にパワーをくれました。ありがとうございます」と大坂の話した内容を伝えた。


そしてそこで大坂が急に手を挙げ、通訳の話を遮ると「言い忘れていました、アナスタシア、本当におめでとうございます。あなたのプレーは素晴らしかったです。良いテニスをしてくれて本当にありがとう」と準優勝のパブリウチェンコワを祝福した。これにはパブリウチェンコワはもちろん、大坂の母親である環さんも思わず笑ってしまっていた。


続けて「この大会は雨が多かったりしてボランティアのみなさん、ボールキッズのみなさん、大変だったと思いますがよくやってくださいました。ありがとうございます」と感謝を伝えると「ここでプレーするのが大好きでした。本当に愛している街です。来年は東京になるかもしれませんが、みなさんにまたぜひお会いしたいと思います。ありがとうございました」と締めくくった。


自身の生まれ故郷となる大阪で、自身初となる同大会優勝を成し遂げた大坂。「大阪で大坂が勝つ、となると面白いでしょ」と何度も語っていた大坂が、ついにその言葉を現実のものとした。


「全豪オープン」以来、8ヶ月ぶりとなるタイトル獲得を果たした大坂。これからの活躍にも注目が集まる。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「東レ パン・パシフィック・オープン」での大坂なおみ
(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)