次期iPad Proは来年3月発売? からiPhone 11系のRAMは全て4GB? まで。アップル最新噂まとめ
iPhone 11シリーズが世界中の人々に手に届きはじめ、分解レポートも次々と公開。アップルが公式に言及していなかった秘密の部分も解き明かされつつあります。

次期iPad Proは来年3月発売?からiPhone 11系のRAMは全て4GB?まで、最新の噂をまとめてお届けします。

iPhone 11搭載のU1チップ、スマートキーのセキュリティも高める?専門家が解説



iPhone 11全機種に搭載された、アップル独自開発のU1チップ。公式サイトでも「アップル製デバイスの場所を正確に認識できます」以上の説明はありませんが、技術情報に精通した人物が推測を交えた補足説明をしています。

U1チップに採用されたUWB(超広帯域無線)システムは、人工衛星の信号が届かない屋内でも位置を高精度で検出できる測位技術です。その確かさは、BluetoothやWi-Fi方式よりも20倍以上は正確との説もあります。

アップル公式の説明では「AirDropの宛先としたいiPhoneが優先的に表示される」に留まっていますが、専門家によると潜在的な応用範囲としてはスマートホーム技術、拡張現実やモバイル決済、自動車や家のスマートキーに関してセキュリティが高まるなどなど。

特に強調されているのが、スマートキーの遠隔操作によるセキュリティホールを塞ぎやすい点です。これまでの方式ではBluetooth信号を介した乗っ取りの余地がありましたが、UWBでは「正当な持ち主が目の前にいる」ことを距離ベースで正確に測定されるため、つけ込む隙がなくなるというわけです。

「AirDropの宛先が正確になる」だけのために、アップルが巨額を投じて独自チップを開発するわけがないはず。忘れ物防止タグなど、未発表製品がお披露目されるときに順次明かされていくのかもしれません。

iOS 13新機能の「Find My」、置き忘れたWi-Fi版iPadを見つけたと喜びの声



Apple

iOS 13など次期アップルOSでは、「友達を探す」と「iPhoneを探す」などを統合した「Find My」が実装される予定です。それがすでに利用できるiOS 13ベータのテスターが、空港に置き忘れたWi-Fi版iPadとの再会に役立ったとのニュースです。

このニュースで目を惹くのは、まず「SIM内蔵ではないiPadも発見できた」こと。Find MyではWi-Fiやセルラー通信ではなく「紛失デバイスが発するBluetoothビーコン」を検出する方式のため、AirPodsやApple WatchなどBluetooth搭載デバイスもカバーされると推測されます。

もう1つは「特にFind Myを操作しなくても(報告者はその存在を忘れていた)通知があった」という点です。そもそも紛失する人は忘れたことを覚えておらず、ないし落とした瞬間を認識していないはず。今回はおそらく、iOS 13ベータ入りiPhoneを持った他のユーザーが紛失iPadの近くに通りかかった幸運に恵まれたとも思われますが、うっかり者には心強い新機能となりそうです。

次期iPad Pro、iPhone 11 Proと同じくトリプルカメラ?最終設計とされるダミー写真がリーク



Sonny Dickson

アップルのインサイダー情報に詳しいSonny Dickson氏が、次期iPad Proの「最終設計に基づいた」というモックアップ写真を公開。そのなかで背面にトリプルカメラが確認されて話題となりました。

それはiPhone 11 Proとよく似た「正方形の出っ張り内に3つのカメラ」という構成で、Dickson氏いわくクリエイティブな映像プロフェッショナル向けの高機能が期待されるとのこと。

こうした設計は「iPadのプロユーザーに1台だけで4K品質の映像を快適に撮影および編集できるデバイスを提供する」アップルの意図に沿ったもの。Dickson氏は「Macに追加のハードをあれこれ繋ぐ作業から解放される」と述べていますが、たしかにカメラ+Mac+その他の機材もろもろを持ち歩く負担の軽減はプロにとって魅力的と言えそうです。

次期iPad Proに背面トリプルカメラ採用はほぼ確実視されていますが、問題は「いつ発売されるか」という時期でしょう。ほか完全新規設計の16インチMacBook Proや純正忘れ物防止タグなどの噂もあり、アップル社内でもどういったタイミングで発表するか検討中かもしれません。

iPhone 11 Pro Maxの分解動画が速くも公開。厚くなったバッテリーは約25%増量、ロジックボードは小型化



iPhone 11シリーズはバッテリー持続時間の長さが強調されていますが、やはりバッテリーが容量とサイズともに大きかったと確認されたニュースです。

ベトナムのスマホ関連サイトによる分解動画では、前モデル(iPhone XS Max)の3174mAhから3969mAhへ、約25%もの増加を見て取ることが出来ます。また前年と同じL字型ながら、2つのパッケージの合体ではなく単一パッケージへと変更された上に、分厚くなっています。

そしてロジックボードも前年のL字型から長方形かつコンパクトに。新型モデルではトリプルカメラ、すなわちカメラ1つ増設と上記のバッテリー大型化もあり、内部スペースを稼ぐ必要から再設計されたと推測されます。

こうした数値は、中国認証機関TENAAのデータベースに登録された技術仕様とも一致しています。iPhone 11シリーズに搭載されたA13プロセッサーは「パフォーマンスと省電力の両立を重視」と公式に述べられていますが、それを支えるバッテリーも強化されているようです。

iPhone 11系のRAMは全機種4GBか。新Apple WatchのS5はS4と性能がほぼ同じとのレポも

iPhone 11 Pro Max分解レポ、早速公開。やはり搭載RAMは4GB



iFixit

アップル公式にはiPhoneのスペックを全て明かしませんが、それだけに毎年のように「実際の搭載RAMはどれほどか」に注目が集まりがちです。今年もiPhone 11シリーズを巡って意見が分かれていましたが、4GBだとする有力な裏付けが3つ報告されています。

1つは中国の認証機関TENAAのデータベース内に発見された「RAM内存容量:4GB」との記述です。アップル自らが公的機関に届け出た内容でもあり、動かしがたい事実と思われます。

さらにiOS開発者Steve-Troughton Smith氏も、アップルの統合開発環境Xcodeによる解析結果から、iPhone 11シリーズは3モデルともRAMが4GBだとツイートしています。

決定的と言える3つ目が、本業の修理よりも分解レポートでおなじみiFixitの報告です。iPhone 11 Pro Maxを開腹してロジックボードを取り出し、Hynix製の4GBメモリを確認していることから、議論には終止符が打たれたと言えそうです。

ただ、Smith氏はRAM容量について「まだ矛盾した見方がある」といい、iFixitもさらに分解を続けるとしていることから、もしかしたら「カメラ専用RAMが2GB」などの新発見があるかもしれません。続報を待ちたいところです。

次期iPad Proは2020年3月? ToF式3Dカメラは噂通り搭載と韓国メディア報道



上記の「最終設計に基づくモックアップ」写真に続いて、またも次期iPad Proの新たな噂です。韓国メディアThe Elecの業界情報筋によると、2020年に次世代iPad ProおよびiPhoneがToF方式(対象物に投射した光が反射され戻ってくる時間から距離を計測する技術)の3Dカメラを搭載、うちiPad Proは3月に発売されるとのことです。

次期iPad Proの背面カメラが強化かつ3眼になるとの見方はほぼ定説です。アップル未発表製品の予測で定評あるアナリストMing-Chi Kuo氏や米Bloomberg、そして海外でも信頼あるMacお宝鑑定団Blogも見解が共通しているところですが、もっか「次期iPhoneよりも先にiPad ProがToF式3Dカメラを搭載することがありうるのか?」が焦点となりつつあります。

しかし、アップルの伝統は「伝統にないことをやる」革新的な姿勢のはず。次期iPad Proがタブレットとしては異例の高性能カメラを搭載し、競合他社にも波及することを望みたいところです。

iPhone 11シリーズ、最後のインテル製モデムを搭載か。フィールドテスト情報から推測



前年モデルよりLTE速度が約13%アップしたとの報告から、iPhone 11シリーズのモデムチップはインテル製から他社製(クアルコムなど)に変更されたのでは、との推測もありました。

が、PCの技術情報に詳しい老舗メディアPC Magがフィールドテストモード(通信機能の詳細なステータスを表示する隠し機能)を実行したところ、メニュー画面のレイアウトからインテル製だと判明したと報告しています。

そもそもインテル製からの変更が推測されたのは、アップルがクアルコムと巨額の支払いをして和解に至った背景に「インテル製モデムの性能に不満が抱かれていた」と伝えられていたことが要因の1つでしょう。しかし、考えてみればクアルコムとの和解は4月のことで、9月発売のiPhone 11シリーズに間に合うわけがなさそうです。

 

実際にiFixitがiPhone 11 Pro Maxを分解してみると、やはりインテル製モデム搭載が確認されています。そんなインテルのモデム関連知財などを買収したアップルは、社内で独自の5Gモデムチップ開発を進めていると思われます。