仏パリで、気候変動デモに流入した超過激アナキスト集団「ブラック・ブロック」(2019年9月21日撮影)。(c) Zakaria ABDELKAFI / AFP

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【AFP=時事】フランスの首都パリで21日、「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」運動のデモに参加していた超過激アナキスト集団「ブラック・ブロック(Black Bloc)」が、気候変動対策を求める別のデモに流入して警官隊と激しく衝突し、デモ主催者が参加者らに帰宅を促す事態となった。

 当局によると、ブラック・ブロックのメンバーら約1000人は当初、マクロン大統領の政策に抗議する黄ベストのデモ行進に参加していたが、その後、気候変動対策を呼び掛けていた人々のデモ行進になだれ込んだ。

 この日、黄ベストと気候変動の2つのデモに備えて配備されていた警官約7500人は、直ちに全員がブラック・ブロックの破壊行動の鎮圧に向かった。

 ブラック・ブロックと警官隊との衝突で、窓が割れたり複数のスクーターが壊されたりしたほか、銀行のビル2棟が損傷。ブラック・ブロックは建材などで簡易なバリケードで道路を封鎖し、放火するなどした。警察は燃えるバリケードを撤去し、21日午後6時(日本時間22日午前1時)までに163人を逮捕した。

 警察は鎮圧に警棒と催涙ガスを使用。気候変動対策デモの主催者は参加者らに、安全のため現場を離れて帰宅するよう促した。

 気候変動対策デモの参加者数について、主催者は5万人としているが、独立系調査会社「オキュランス(Occurence)」の数字では約1万5200人、警察発表は1万6000人となっている。

 一方、昨年11月から毎週末に行われてきた黄ベスト運動のデモは、21日で45回目を迎えた。しかし、仏全土で約28万2000人が参加した第1回のデモから参加者数は今年の春までに急減。今夏のデモは散発的なものにとどまっていた。

【翻訳編集】AFPBB News