カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

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ヘンドリックスの先発が濃厚だが、ビジターでの成績が良くない

 ダルビッシュ有投手が在籍するカブスのポストシーズン進出が厳しくなってきている。20日(日本時間21日)に行われたカージナルス戦で敗れ、ここの来て痛恨の4連敗を喫してナ・リーグ中地区3位に転落。ナ・リーグのワイルドカード争いでもブルワーズに抜かれて圏外に転げ落ちてしまった。

 残り8試合でブルワーズとは2ゲーム差、カージナルスとは5ゲーム差と厳しい状況に追い込まれた。地区優勝は絶望的で、現実的にはブルワーズを抜き、ワイルドカードゲーム進出を狙うのが現実的と言えるだろう。

 そんな中で地元メディア「シカゴ・トリビューン」では、ポストシーズンに進出した場合の先発ローテーションを予想。ダルビッシュを「後半戦で最も圧倒的な投手」と評価し、ワイルドカードゲームに進む場合をローテを一回飛ばす可能性を指摘した。

 記事ではシーズン終盤戦のローテを予想。これまでのローテ通りにいけば、27日から29日(同28日から30日)に組まれているカージナルスとの3連戦は「現時点でコール・ハメルズ、ユウ・ダルビッシュ、ジョン・レスターが登板することになる」としている。

 10月1日(同2日)に組まれるワイルドカードゲームでは、カイル・ヘンドリックス投手が登板する可能性が高いとされる。ヘンドリックスは今季ここまで11勝をマークし、9月は2勝0敗、防御率2.74と好投している一方で、敵地での試合になると、今季5勝7敗、防御率4.94とホームに比べると成績を大きく落としている。

 そのため、「シカゴ・トリビューン」は「ダルビッシュが後半戦にカブスで最も圧倒的な投手であり、カブスがワイルドカードゲームに彼を登板させることを考えなければならないなら、彼の最後の登板をとばすかもしれない」と指摘。28日(同29日)のカージナルス戦での先発を回避し、ワイルドカードゲームに回すのも“手”だとしている。

「2015年のアリエッタのように、ダルビッシュの最近の好投は、一発勝負のワイルドカードゲームにカブスが勝利する望みを与えている」とする「シカゴ・トリビューン」。残りわずかとなったレギュラーシーズン。カブスは一体どんな決断を下すことになるだろうか。(Full-Count編集部)