大型で強い台風17号九州の一部が強風域 局地的に雨が強まる

2019/09/21 23:13 ウェザーニュース

大型で強い勢力の台風17号は21日(土)21時現在、東シナ海を時速20kmで北に進んでいます。中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35m/sで、沖縄は台風の暴風域から抜けています。一方で九州の一部が強風域に入りはじめました。九州南部には台風の外側に広がる活発な雨雲がかかってきました。熊本県湯前横谷で21時30分までの1時間に57.0mmの激しい雨が降り、熊本県と宮崎県の一部に土砂災害警戒情報が発表(21時30分現在)。風も強く、鹿児島県枕崎では最大瞬間風速23.7m/sを観測しました。

▼台風17号 9月21日(土)21時現在 存在地域   東シナ海 大きさ階級  大型 強さ階級   強い 移動     北 20 km/h 中心気圧   970 hPa 最大風速   35 m/s 最大瞬間風速 50 m/s台風は今後、少しずつ進路を東よりに変えて、明日22日(日)午後には九州の西の海上に達し、夜には対馬海峡へ進む見込みです。23日(月)には日本海に進んで徐々に温帯低気圧へと性質を変えて、24日(火)にかけて速度を上げながら北海道に近づきます。

日本列島の広範囲で強風注意

台風はあまり勢力を落とさず、暴風域を伴ったまま対馬海峡から日本海に進んでいきます。日本列島全体が台風の進路の右側にあたるため、全国的に風が強まります。台風の進路に近い九州の北部や北日本の日本海側などは瞬間的に35m/sの暴風。太平洋側を含む広い範囲で20〜30m/sの風の吹くおそれがあります。台風15号の被害が大きかった千葉県や伊豆諸島でも平均で10〜15m/s、瞬間的には20m/s近い風が吹く見込みで、ブルーシートがずれたり、飛ばされる可能性があります。風が強い間の補修は大変危険ですので、避けるようにしてください。

西日本太平洋側で300mを超える所も

台風の進路に近い、対馬や五島列島を中心とした九州北部や南から湿った空気が流れ込む西日本太平洋側は大雨となり、総雨量が300mmを超える所があります。台風から変わった温帯低気圧が近づく北海道も100mmを超える所があり、河川の増水や土砂災害などに警戒が必要です。

北日本 温帯低気圧に変わっても暴風に警戒

連休明けの24日(火)にかけて、台風17号は日本海で温帯低気圧に変わる予想です。台風と温帯低気圧の違いはエネルギー源が変わることであって、勢力が弱まるとは限りません。温帯低気圧になると、さらに広範囲で風が強まるおそれがあります。北日本では、低気圧が近づく北海道や東北の日本海側は特に暴風に警戒が必要です。収穫前の農作物への被害が懸念されます。九州から北海道までの広い範囲で交通機関にも影響が出るおそれがあるので、今後の情報を確認して三連休の予定を調整するなど対応をご検討ください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風17号の名前「ターファー(Tapah)」は、マレーシアが提案した名称で、ナマズ科の淡水魚の名前が由来です。

参考資料など

衛星画像:気象庁気象衛星センターより