フェリシティ・ハフマン
 アメリカ名門大学の裏口入学事件がハリウッドを巻き込む大スキャンダルに発展したのは今年3月。仲介業者に金銭を支払い、子供たちを裏口入学させた裕福な親たち30人以上が訴追されたが、そのなかに有名女優の名前も含まれていたことで事件が大きく報じられることになった。

 その大規模裏口入学事件で、逮捕・訴追された女優フェリシティ・ハフマンに先日、判決が言い渡された。

 13日(金)、マサチューセッツ州の法廷に俳優で夫のウィリアム・H・メイシーに付き添われ出廷したフェリシティ。郵便詐欺などの罪で、2週間の禁固刑(刑務所に入るだけで労働義務がない刑)に加え250時間の社会奉仕、3万ドル(約320万円)の罰金などが言い渡された。

 インディラ・タルワニ判事はこうフェリシティに伝えている。

「監獄に行くことを望む人がいるとは思いません。これは正しい判決だと思います。今後は、前向きに人生をやり直すことです。一生懸命に頑張ることです」

 また判決文の前には、フェリシティは反省している様子で、「自分の行動に対する責任を全うします。私の罪に対する償いの第1歩として、適切だと判断されたどんな処罰でも受け入れる所存です」と語っていた。

 そんなフェリシティは娘の大学入学のために、約165万円を業者に支払ったことを認め、娘からの批判が辛かったことを法廷で明かしていた。

「とても辛かったことは、逮捕後に娘から『お母さんが誰かももう分からない』と言われました。ソフィア、本当にごめんなさい。私は恐れていて、愚かで、そして間違えを犯してしまった。自分がしたことを深く恥じています。自分が想像していた以上のダメージを受けました。愛と信用は相関するものであるということを今は分かります」

◆「デス妻」の共演者が擁護する手紙を裁判官に提出

 フェリシティといえば、なんと言っても有名なのが米人気ドラマ『デスパレートな妻たち』に出演していたことだろう。

 実は、そのドラマで共演していたエヴァ・ロンゴリアは判決前、フェリシティの友人や家族、脚本家らとともに、フェリシティを擁護する手紙を裁判官に提出していたという。

 そのなかでエヴァは、ドラマの撮影現場で共演者の女優達からイジメを受けていたが、そこから救ってくれたのがフェリシティであったことを告白。また、キャリアが浅かったエヴァは当初、他の共演者たちに比べギャラが安かったが、その状況を改善してくれたのもフェリシティだったという。

 そんななか言い渡された今回の判決。この事件で訴追された保護者たちのなかで、量刑が言い渡されたのはフェリシティが初めて。同じく訴追されている人気女優のロリ・ロックリンを含め、他の保護者達の量刑にも注目が集まる。

 卒業生の子どもたちを優遇する“レガシー入学”や多額の寄付が見込める富裕層の子どもたちをVIP待遇で合格させることは、決してめずらしいことではないといわれる米社会。しかし、今回の事件をきっかけに、その“悪しき習慣”は断ち切られるのだろうか?

 そして、エミー賞をはじめ各賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた実力派女優のフェリシティが、再び輝かしいステージに立つことはあるのだろうか。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>