ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】

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2010年、2014年のV争いも体験「経験の差を信じて」

■ソフトバンク 4-3 オリックス(19日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの松田宣浩内野手が19日、本拠地でのオリックス戦で2回に先制タイムリーを放ちベンチとヤフオクドームのスタンドを盛り上げた。

 初回の2死三塁のチャンスを生かせなかったソフトバンク。2回にも同じシチュエーションで松田宣に打席が回ってきた。松田宣はオリックスの先発・榊原が投じた初球のストレートを迷いなくセンター前へと運び、一塁に向かいながら味方ベンチに向かって雄たけびをあげた。

「どのチームに対しても先制しないとね。今は(相手が)いい投手から来ているから、先制されるときつい。とにかく繋いでいくしかないし、その中でホームランとかもあればいい」

 この日も西武は日本ハム相手に勝利し、2ゲーム差で追う状況は変わらない。「残り7試合の中で、西武さんが負けてウチが勝つということがあって(状況が)変わることを信じてやっていく。最後の2試合は少し日程が空くので、まずは5試合を全力で勝ちにいくしかない。いつも以上に声を出してやっていく」と松田宣。

 2010年はマジック4だった西武を逆転、2014年は最終試合で優勝を争うオリックスを相手に松田宣のサヨナラ打で優勝を決めた。「まだ2位で追う立場だが、経験の差が出ることを信じてやっていく」と、14年目のベテランはV争いの経験値を力に変えていく。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)