王者・鹿島連覇ならず…後半猛攻もAG差でベスト8敗退《ACL2019》

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鹿島アントラーズは18日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019準々決勝第2戦で広州恒大(中国)と県立カシマサッカースタジアムで対戦し、1-1で引き分け。この結果、2戦合計スコアが1-1となったものの、アウェイゴール数の差でベスト8敗退となった。

敵地での第1戦を0-0で引き分けた鹿島。勝利なら無条件で準決勝進出が決まる状況下で、直近のFC東京戦からスタメンを5名変更し、負傷の白崎や三竿に代わって、名古や永木を起用した。

ホームの大歓声を受けてベスト4進出を目指す鹿島は4分、ボックス左外で土居がボールを受けると、対峙したDFをかわしてクロス。ゴール前で相手マークを振り切った伊藤が、頭で合わせたが惜しくも枠には飛ばない。

中国代表に帰化したエウケソンを中心に自陣に攻め込まれるも、鹿島は14分に決定機。味方からのパスを受けたレオ・シルバがボックス手前からミドルシュート。ディフレクトして、コースが変わったボールは枠を捉えたものの、GKゾン・チョンのファインセーブに遭った。

地の利を生かしたい鹿島は32分、敵陣中央右サイドからの永木のクロスをボックス手前中央左から町田が折り返す。さらに、チョン・スンヒョンが逸らしたボールにセルジーニョがオーバヘッドで狙ったが、わずかにゴール左に外れた。

鹿島が決定機を生かせないでいると40分に広州恒大が先制する。左CKからファン・ボーウェンがインスイングのクロスを供給。ニアサイドのタリスカがフリーでヘディングシュートを決め、アウェイゴールを奪い獲った。

勝ち抜けには2点が必要になった鹿島は、後半立ち上がりから攻勢に出る。すると51分、土居からのパスを受けたレオ・シルバがボックス左からシュート。これがゴール前にいたセルジーニョに当たり、コースが変わるとそのままゴールに吸い込まれ、同点とする。

畳かかけたい鹿島は57分、左CKの流れでボールを受けたセルジーニョが敵陣中央右からグラウンダーのダイアゴナルパス。このこぼれ球に反応したチョン・スンヒョンが相手GKと一対一の局面を迎えたが、決めきれない。

雨脚が強くなっていく中、鹿島は75分に決定機。レオ・シルバからの縦パスを受けた土居が後方へ丁寧に落とすと、ボックス手前からセルジーニョが左足で狙ったが、クロスバーに嫌われた。

猛攻を仕掛ける鹿島はラストプレーでセルジーニョとのワンツーからレオ・シルバがボックス左へ侵攻。対峙したDFを1人かわしてからシュートを放ったものの、カバーリングに入ったDFにゴールライン上でクリアされてしまう。

結局、そのまま1-1で試合は終了。鹿島はアウェイゴールの差でベスト8敗退となり、連覇とはならなかった。なお、広州恒大は準決勝で浦和レッズと対戦する。