フランス中部ダンピエールアンビュリーにある原子力発電所(2019年8月23日撮影、資料写真)。(c)GUILLAUME SOUVANT / AFP

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【AFP=時事】フランス国内の原子力発電所19か所の周辺に住む220万人に対して、放射能事故が起きた場合に服用するための安定ヨウ素剤が近日中に配布される。仏原子力安全局(ASN)が17日に明らかにした。

 ASNは6月、各原発の避難区域を2016年に定められた半径10キロから20キロに拡大。これに伴い、16年時点で安定ヨウ素剤が配布されていた37万5000世帯に加え、今回さらに220万人に追加配布される。

 ASNは、薬局で安定ヨウ素剤を受け取ることができる証明書が、数日内に原発付近の住民に発送されると発表。「放射性ヨウ素が空気中に漏出した場合、安定ヨウ素剤の服用は甲状腺を保護する最も効果的な方法だ」とし、原発事故が起きた際の対応策についても同封すると述べた。

 体の代謝を整えるホルモンを生成する甲状腺は、原発事故で漏出する放射性ヨウ素にさらされることで、がんを発症する危険性が特に高い。

 フランスは古い原子炉を閉鎖することで原子力への依存度を減らすことを約束しているが、電力のほとんどを原子力発電に頼る世界トップの原発依存国でもある。

【翻訳編集】AFPBB News