映画『ベル・カント とらわれのアリア』ジュリアン・ムーア×渡辺謙×加瀬亮、テロリストと人質の予期せぬ交流

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映画『ベル・カント とらわれのアリア』が、2019年11月15日(金)に全国公開。ジュリアン・ムーア×渡辺謙×加瀬亮共演。

テロリストと人質―なぜ、正反対の立場の彼らが心を通わせたのか?

映画の原作は、2001年に出版されたのち、Amazonのベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーを含む数々の賞を受賞した小説『ベル・カント』。過去に、TIME誌の“世界で最も影響のある100人”に選出された作家のアン・パチェットが、1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件からヒントを得て、テロリストと人質の“予期せぬ交流”を描いた物語だ。

舞台となるのは、南米某国の副大統領邸で開かれたパーティー。日本人の実業家・ホソカワとその通訳士・ゲンが招かれたその会場には、女神のような声を持つ世界的なオペラ歌手・ロクサーヌ・コスのコンサートが開催されようとしていた。しかしそこには突然テロリストたちがなだれ込み邸を占拠。危機的な状況下で、<テロリストと人質>正反対の立場に置かれる彼らは、コスの美しい歌声を通して、心を徐々に通わせていく…。

豪華キャストが勢ぞろい

映画化にあたって集められたのは、ハリウッドや日本映画界を代表する名優たち。

オペラ歌手にジュリアン・ムーア

物語のカギを握る世界的なオペラ歌手・ロクサーヌ・コス役を演じるのは、『アリスのままで』でアカデミー賞主演女優賞を獲得したジュリアン・ムーア。女性が解放される中、著名人であるために人質としてとらわれるも毅然とふるまうコスを情感豊かに演じた。

また劇中で披露されるその美しい歌声は、『シェイプ・オブ・ウォーター』の挿入歌も担当した世界的なオペラ歌手 ルネ・フレミングが声を当てている。

渡辺謙が実業家に

崇拝するコスを守ると共に、独自の美学を貫く実業家のホソカワ役は、『ラスト サムライ』でアカデミー賞にノミネートされた渡辺謙。ハリウッドからも高い評価を得る渡辺が、これまでの人生のバックグラウンドをも感じさせる、厚みのある演技でみせる。

通訳役に加瀬亮

そして渡辺演じるホソカワの通訳を務めるゲン役は、『硫黄島からの手紙』『ライク・サムワン・イン・ラブ』に出演した加瀬亮。聡明で沈着冷静な男が、英語を通してテロリストたちと心を通わせていく姿を繊細に演じる。

監督はポール・ワイツ

監督は、『アバウト・ア・ボーイ』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたポール・ワイツ。「映画の最初の部分では、キャラクターたちは敵対している。でも、彼らの違いは、経験や恋愛、音楽や死すべき運命を共有し合うことで徐々になくなっていく。彼らは互いに絆を結んでいく。これこそが、まさにオペラ的なテーマだ」とコメントを寄せている。

【詳細】
映画『ベル・カント とらわれのアリア』
公開日:2019年11月15日(金)
出演:ジュリアン・ムーア、渡辺謙、セバスチャン・コッホ、クリストファー・ランバート、加瀬亮
原題:BEL CANTO
原作:アン・パチェット/山本やよい訳『ベル・カント』(早川書房より10月下旬刊行予定)
配給:キノフィルムズ/木下グループ

<ストーリー>
実業家のホソカワは通訳のゲンと共に招かれた、南米某国の副大統領邸でのパーティーを心待ちにしていた。ホソカワの会社の工場誘致を目論む主催者が、彼が愛してやまないソプラノ歌手のロクサーヌ・コスのサロンコンサートを企画したのだ。現地の名士や各国の大使も集まり、女神のようなロクサーヌの歌声が流れたその時、突然テロリストたちがなだれ込み副大統領邸を占拠する。収監中の同志の解放を求める彼らは、赤十字のメスネルを介して政府と交渉するが平行線が続く。そんな中、ロクサーヌの歌をきっかけに、貧しく教育など受けられるはずもなかったテロリストたちと、教養に溢れた人質たちの間に、親子や師弟のような交流が生まれ始める。しかし、かりそめの楽園に終わりの時が近づいていたー。


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