9月18日 土星逆行が終了! 再び「試練」と向き合うことに…【真木あかりの惑星カレンダー】
WEBや女性誌で人気上昇中の占い師・真木あかりさんによる、連載コラム「真木あかりの惑星カレンダー」では、 惑星の動きを占星学的に読み解きます。
今回は、9月18日に逆行が終了し順行に転じる土星についてお届けします。
土星逆行
(2019/4/30〜2019/9/18)
2019年9月18日17:48 土星が順行に転じます。土星は4月30日からやぎ座で逆行を開始していました。
土星は「制限の星」「試練の星」などと呼ばれ、ときに先生のようだと言わたりする星。あえて厳しい体験をもって成長を促すことがよくあります。
天王星がショッキングな体験を通して私たちに自己改革を促すのと比較すると、土星は日々の生活のなかでコツコツと、時間をかけて努力していくことを求めるのです。
相当ドMな人でもなければ楽しいとは感じられない場合が多いし、自分の頑固さや怠惰さと向き合うことにもなりますので、なかなかしんどいのですよね。それでも、地道に努力すればした分だけ必ず成長もできます。おとなの宿題のようなもの、と言えるかもしれません。
土星逆行期は、そうした「制限」「試練」がふっと緩みます。
一方、これまで真面目にコツコツやってきたことに対してやる気が起こりにくくなったり、頑張るだけではうまくいかないという気づきを得たりもするでしょう。
この期間は、肩の力が抜けますし、やり方を変えてみたり思いつきに従ってみたりすることもプラスに働きます。特に仕事において、そうした動きをなさった人は多いのではないでしょうか。
土星が順行に戻ると、「シャキッと気合を入れ直す」ような出来事に直面する人は多いでしょう。怖がらせるつもりはまったくないのですが、ここしばらくお休み状態になっていた「試練」「制限」といったものと、再び向き合うことになるのかもしれません。
ただ、4月から9月にかけて得た試行錯誤や考え方の変化に伴って、以前よりもずっと楽に、向き合いやすくなっているはず。決して、ただの「しんどいこと」ではありません、前向きにやっていけると自分をしっかりアップデートできるはずです。一筋縄ではいかないことが起きたときほど、どこに意味を見出しどう対峙していくかが、日々、どんな気分で過ごせるかにも関わってくると思います。
私は土星が順行に戻るとき、いつも楽器の練習を思い出します。バイオリンを習っていたのですが、レッスンのたびに練習しているのに思うように弾けず、やればやるほど自分の音に嫌気がさして、もう楽器なんてやめてしまいたいと何度も思ったものです。
ただ、しばらく楽器から離れて別のことをして、「まあでもそろそろやるか」と練習を再開してみると、悪戦苦闘していたのが嘘のようにスラスラと弾けるようになっていたということが何度もあったのですね。
「自分なんて」と自信を失う時期や、停滞感を覚えながら離れる時期もあったりして、まったく前には進んでいないような気分でいたのに、実際はいつの間にか成長していた、という不思議なことが人生にはときどき起こります。
シナプスは生きている限り、常に間断なく繋がり続け、私たちを不可能から可能へと導いてくれているのでしょう。そのあたりが、順行に戻る土星を活用していくヒントとなるのではなかろうかと思います。
おとなの宿題、頑張ってまいりましょうね。
星占いでは10個の星がそれぞれどの場所にいるかを見て運命を読み解いていきますが、月と太陽以外の惑星は時折、これまでと逆の軌道を描いて進んでいるように見えることがあります。この現象を「逆行」と呼びます。
逆行の間、その惑星が意味するテーマは“いつも通り”ではなくなります。ストップしたり、戻ったり、一旦立ち止まって考えたり、などといった事象で実感できることが多いでしょう。「怖い」「悪いことが起きる」と不安になる方も多いのですが、ずっとネガティブな状態だったことがぽこんと元に戻る、ということだってあります。忘れ物を取りに引き返す、復習するといったイメージも浮かびます。どちらも大切なこと、ですよね。
ケヴィン・バーク(※)は、順行の惑星は成長のレベルにおいて作用し、逆行の惑星は真価のレベルにおいて作用すると述べてもいます。この「逆行カレンダー」では、ただ惑星逆行を恐れるのみならず、自分が進化するために活かしていけるよう、さまざまな逆行の様子をお伝えしていきます。
※ケヴィン・バーク:『占星術完全ガイド ――古典的技法から現代的解釈まで』の著者
>>次回もお楽しみに
10月前半のボイドタイムカレンダー(9月30日更新)
プロフィール
真木あかり
占い師。大学卒業後、フリーライターなどを経て占いの道へ。四柱推命を中心に、占星術や九星気学、タロットカードなどを用いて鑑定・執筆を行う。『悪魔の誕生日事典』(宝島社)をはじめ著書、連載多数。
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今回は、9月18日に逆行が終了し順行に転じる土星についてお届けします。
■9月18日、土星が順行に戻ります
土星逆行
(2019/4/30〜2019/9/18)
2019年9月18日17:48 土星が順行に転じます。土星は4月30日からやぎ座で逆行を開始していました。
天王星がショッキングな体験を通して私たちに自己改革を促すのと比較すると、土星は日々の生活のなかでコツコツと、時間をかけて努力していくことを求めるのです。
相当ドMな人でもなければ楽しいとは感じられない場合が多いし、自分の頑固さや怠惰さと向き合うことにもなりますので、なかなかしんどいのですよね。それでも、地道に努力すればした分だけ必ず成長もできます。おとなの宿題のようなもの、と言えるかもしれません。
◎土星逆行が与える影響とは…
土星逆行期は、そうした「制限」「試練」がふっと緩みます。
一方、これまで真面目にコツコツやってきたことに対してやる気が起こりにくくなったり、頑張るだけではうまくいかないという気づきを得たりもするでしょう。
この期間は、肩の力が抜けますし、やり方を変えてみたり思いつきに従ってみたりすることもプラスに働きます。特に仕事において、そうした動きをなさった人は多いのではないでしょうか。
■「試練」と再び向き合う…土星順行の意味
土星が順行に戻ると、「シャキッと気合を入れ直す」ような出来事に直面する人は多いでしょう。怖がらせるつもりはまったくないのですが、ここしばらくお休み状態になっていた「試練」「制限」といったものと、再び向き合うことになるのかもしれません。
ただ、4月から9月にかけて得た試行錯誤や考え方の変化に伴って、以前よりもずっと楽に、向き合いやすくなっているはず。決して、ただの「しんどいこと」ではありません、前向きにやっていけると自分をしっかりアップデートできるはずです。一筋縄ではいかないことが起きたときほど、どこに意味を見出しどう対峙していくかが、日々、どんな気分で過ごせるかにも関わってくると思います。
◎遠回りのようで、前進している…
私は土星が順行に戻るとき、いつも楽器の練習を思い出します。バイオリンを習っていたのですが、レッスンのたびに練習しているのに思うように弾けず、やればやるほど自分の音に嫌気がさして、もう楽器なんてやめてしまいたいと何度も思ったものです。
ただ、しばらく楽器から離れて別のことをして、「まあでもそろそろやるか」と練習を再開してみると、悪戦苦闘していたのが嘘のようにスラスラと弾けるようになっていたということが何度もあったのですね。
「自分なんて」と自信を失う時期や、停滞感を覚えながら離れる時期もあったりして、まったく前には進んでいないような気分でいたのに、実際はいつの間にか成長していた、という不思議なことが人生にはときどき起こります。
シナプスは生きている限り、常に間断なく繋がり続け、私たちを不可能から可能へと導いてくれているのでしょう。そのあたりが、順行に戻る土星を活用していくヒントとなるのではなかろうかと思います。
おとなの宿題、頑張ってまいりましょうね。
■惑星逆行とは?
星占いでは10個の星がそれぞれどの場所にいるかを見て運命を読み解いていきますが、月と太陽以外の惑星は時折、これまでと逆の軌道を描いて進んでいるように見えることがあります。この現象を「逆行」と呼びます。
逆行の間、その惑星が意味するテーマは“いつも通り”ではなくなります。ストップしたり、戻ったり、一旦立ち止まって考えたり、などといった事象で実感できることが多いでしょう。「怖い」「悪いことが起きる」と不安になる方も多いのですが、ずっとネガティブな状態だったことがぽこんと元に戻る、ということだってあります。忘れ物を取りに引き返す、復習するといったイメージも浮かびます。どちらも大切なこと、ですよね。
ケヴィン・バーク(※)は、順行の惑星は成長のレベルにおいて作用し、逆行の惑星は真価のレベルにおいて作用すると述べてもいます。この「逆行カレンダー」では、ただ惑星逆行を恐れるのみならず、自分が進化するために活かしていけるよう、さまざまな逆行の様子をお伝えしていきます。
※ケヴィン・バーク:『占星術完全ガイド ――古典的技法から現代的解釈まで』の著者
>>次回もお楽しみに
10月前半のボイドタイムカレンダー(9月30日更新)
プロフィール
真木あかり
占い師。大学卒業後、フリーライターなどを経て占いの道へ。四柱推命を中心に、占星術や九星気学、タロットカードなどを用いて鑑定・執筆を行う。『悪魔の誕生日事典』(宝島社)をはじめ著書、連載多数。
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