貯蓄を成功させる秘訣は? ずばり続けること。貯金額2000万円を達成した達人たちに話を聞くと、「ゆる管理」でやりくりを継続させるという共通点が見つかりました。
今回、2000万円の貯蓄を達成したお2人に、お金を使いすぎないそれぞれのルールを聞きました。

【1人目】買い物ルールに秘訣あり!ゆるく続けられて2000万円の貯蓄を達成




ルールを決めてしまえば出費を抑えるのは簡単だといいます(写真はイメージです)まず、お1人目の本田奈美(仮名)さんの買い物は、ほとんどカード払い。つい使いすぎてしまいそうですが、家計簿で出費を確認するのは月1回だけです。それでも月収の半分以上を貯金しているヒミツは買い物ルール。

「買い物は、週3日パートに出かけたときだけ。1回の予算は2000円以内と決めています。それ以外は“無買デー”で家にあるもので乗りきり、財布は開きません」

<本田さんの家計表>
世帯月収(手取り) 410,000円

住居費 13,800円
食費・日用雑費 60,000円
水道光熱費 13,400円
通信費 8,200円
レジャー・外食費 4,000円
こづかい 50,000円
保険料 0円
その他 1,000円
貯金 250,000円
支出合計 400,400円

収支 9,600円
(ボーナス収入 1,600,000円)


まとめ買いも食品は在庫3つまで、日用品は5つまでと決め、それ以上は増やさないそう。さらに、野菜の直売所などで使う現金は、年2回、6万円をおろし、財布に1万円ずつ入れて大事に使います。

「ルールを決めてしまえば、出費を抑えるのは意外に簡単。やりくりのストレスで買い物に走る悪いクセも、自然に解消されました」

【本田奈美さん(仮名・36歳)のプロフィール】
・家族構成/夫(41歳)、長女(3歳)の3人家族
・世帯年収/650万円
・現在の貯金額/2000万円
・最高貯金額/2000万円
・達成までの期間/7年

●ゆる管理POINT1:無買デーをつくって買いすぎを防ぐ

予算を気にしながら、買い物するのはストレス。
「お金を使わない無買デーをルール化して徹底した方が、簡単に出費を減らせます」
1回の買い物の予算も決めて、ラクラク予算クリア。

●ゆる管理POINT2:家計簿は月1回のレシート記入のみ


家計簿はざっくりとつけるだけ買い物のルール化で予算が守れているため、家計簿は月1回、レシートを見ながらざっくりつけるだけ。
「ほかには、年間収支を出して、貯金の増加を見るとがんばって続けようと思えます」

【2人目】夫婦共有の口座でコツコツ貯蓄。夢のマイホームまでもう少し!




夢のマイホームを目標に夫婦で貯蓄スタート!(写真はイメージです)結婚前から夫と共有の貯金用口座をつくり、収入から月11万円も貯めていた大山まゆみ(仮名)さん。
「夫も私も借金が大嫌いなので、マイホームをキャッシュで買うことを目標にしていました」

<大山さんの家計表>

世帯月収(手取り) 355,000円

住居費 23,000円
食費・日用雑費 35,000円
水道光熱費 15,000円
通信費 20,000円
レジャー・外食費 20,000円
こづかい 60,000円
保険料 19,700円
その他 30,000円
貯金 130,000円
支出合計 352,700円

収支 2,300円
(ボーナス収入 1,300,000円)


結婚後は、夫が貯金の管理を担当。利息が非課税になる住宅財形もスタートして、月13万円を貯金。
「先取りで貯め、残ったお金で生活できれば放っておいても貯金が増えるから、やる気が湧きます」

毎日のやりくりは大山さんの担当で、週1回、予算4000円のまとめ買いで出費を抑えています。
「ムダがとことん嫌いなので、少しずつ残った食品を集めて1品できるとすごい達成感! 『やりくりっておもしろい』って思います」

キャッシュでマイホームの実現も、もうすぐだそうです。

【大山まゆみさん(仮名・32歳)のプロフィール】
・家族構成/夫(34歳)、長男(4歳)、二男(0歳)の4人家族
・世帯年収/560万円
・現在の貯金額/2000万円
・最高貯金額/2000万円
・最高額までの期間/10年

●ゆる管理POINT1:貯金は目的別に夫が管理し通帳はノーチェック


貯金の管理は夫の担当で、給料から財形5万円の天引き+貯金専用口座に8万円を入金。
「まじめな夫にまかせきりなので、私は通帳も見ません。だから、貯金の増減に一喜一憂もなし(笑)」

●ゆる管理POINT2:食材管理を徹底し冷蔵庫はスッキリ


「ないから買う」ではなく、「あるもので乗りきる」主義。
「家の在庫を使ってなにがつくれるか、組み合わせを考えるのは楽しい。うまくいって冷蔵庫がスッキリすると、気分も上がります」

毎日きっちりお金の使い方をチェックしなくても、管理のポイントさえ押さえておけばOK!
達人のワザを参考に、貯まる家計を目指してみませんか?

<イラスト/ナカオテッペイ 取材・文/ESSE編集部>