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2019年9月10日(米国時間)に開催されたApple発表イベントの冒頭を飾ったのがApple Arcadeローンチのアナウンスでした。同社による定額ゲーム配信サービスで、キーノートには日本の2大ゲームメーカーが登壇。世界150ヵ国で開始するサービスで、もちろん日本も含まれています。元ゲーム誌編集者である筆者にしてみれば、久々にゲーム関連のイベントに出席しているような気分でした。思えば3年前(2016年9月7日)のiPhone発表時、任天堂の宮本茂氏がサプライズ登壇したこともありましたね。Appleは「ゲームといえばジャパン!」という認識の強いメーカーであることは間違いありません。Apple Arcadeのサービス開始はiPhoneやiPod touchといったiOS 13デバイス向けが9月20日、iPad・Apple TVが9月31日(要OSアップデート)、Mac OSでは10月からとなります。

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Frogger in Toy Town(コナミ)


▲オーバー40には懐かしいコナミのタイトルが現代ふうにアレンジされてApple Arcadeに登場。カエルを動かしてゴールへ導く、シンプルだけど奥が深くてついやり込んでしまう名作です。

Shinsekai Into the Depths(カプコン)


▲海底深くに沈んだ文明の遺跡を探索する雰囲気バツグンの大作です。音に関しては実際に水中でレコーディングしたというこだわりよう。

本記事のトップ画像(※GIFを使用しております。再生されない場合は標準ブラウザーで閲覧ください)にあるようにBluetoothコントローラー(PS4、Xbox)でのプレイも可能。iPhoneで遊んだときと同じように振動のフィードバックを得ることができ、独特なスリルと臨場感を楽しめます。

日本人好みのゲームも

9月20日のローンチ時タイトルは100以上。日本人に馴染み深いメーカーのゲームや、続編・関連作もあります。

チューチューロケット!ユニバース(セガ)


▲ネズミ的なキャラクターを猫的な敵から守りつつ出口に向かわせるパズルゲームで、かつてドリームキャストでヒットしました。今思うとプログラミング教育的。100以上のステージを用意し、ボリューム満点です。

PAC-MAN Party Royale(バンダイナムコ)


▲映画化までされた日本発・世界的名作ゲーム。Bluetoothを用いた近距離通信で4人同時対戦も可能です。

Various Daylife(スクウェア・エニックス)


▲スクエニの本格RPGも登場。「ブレイブリーデフォルト」、「オクトパストラベラー」といったタイトルのクリエイターによる新作。

Shantae and the Seven Sirens(WayForward)


▲日本でも馴染みの「シャンティ」シリーズ第5作目。熱帯の島が舞台の正統派2Dアクションゲーム。

Oceanhorn 2(Cornfox & Brothers)


▲任天堂の「ゼルダの伝説」からインスピレーションを受けて製作された名作アクションRPGの続編(※GIFを使用しております。再生されない場合は標準ブラウザーで閲覧ください)。

広告表示・アプリ内課金はなし

Apple Arcadeのゲーム中に、広告の類が表示されることは一切ありません。アプリ内課金も許可されていないので、月600円を支払ってApple Arcadeのゲームで遊んでいる限り、煩わしい広告を目にすることも追加課金に怯える心配も無用です。

マルチデバイス・マルチユーザー対応

ローンチ時点では(?)Apple製のデバイスに限られますが、同じアカウントであれば複数のデバイスでApple Arcadeを楽しむことができ、タイトルによっては途中経過などのデータも引き継がれます。Game Centerとの紐付けにも対応。

Skate City(Snowman)


▲スケートボードで街を滑走、ポーズをキャプチャして楽しむ爽快なゲーム。手のひらでも大画面でも存分に楽しめます。

Apple Arcadeはファミリーシェアにより6人まで1契約(600円)で利用できます。任天堂のSwitchよりわかりやすく、お得とも取れます。また、設定に応じ年齢制限に引っかかるコンテンツは入手できないしくみになっています。制限といっても9歳までなので、さほど過激なコンテンツはApple Arcadeにはないのかもしれません。Screen Timeにも対応し、子供が遊びすぎないよう配慮されています。


▲年齢制限やコントローラー対応の有無、同時プレイの人数、対応言語などをダウンロード前に確認できます。

オーバーランド(Finji)


▲人命救助のサバイバルシミュレーション。iPhone、iPadでのタッチ操作、Macではマウスやトラックパッド、ゲームコントローラーで操作できます。


▲言語を日本語にすると、綺麗な日本語フォントに。当たり前のようで、割とこの世界ではそうでもないことです(日本語設定のOS上では、最初から日本語になっているかもしれません)。

ARを活用したゲームも

ローンチ時点では少ないですが、ARを活用したゲームもラインアップ。デバイスのカメラやセンサー類へのアクセスはユーザー許可の元、利用できるようデベロッパーに開放されています。ただし、GPSなどプライバシーに関わるものは、現時点ではない模様。

Spek (RAC7)


▲傾きセンサーで線をつないでドットを回収するパズルゲーム。ARモードも用意。

オフラインでプレイ可能

Apple Arcadeのゲームはダウンロードし、オフラインでプレイできるようになっています(おもにモバイルデバイス向け)。


▲インストール・アンインストールは通常のゲームアプリとまったく同じ感覚です。

紹介してきたように、ダウンロードできるからといってシンプルなゲームばかりというわけではありません。6月に開催されたWWDC19において、iOS 13(iPadOS)ではモバイルデータ通信時のダウンロード容量制限を無効にできるオプションが備わったことがわかりました。

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アプリパッケージ自体のダウンロードサイズも圧縮率が向上しているので、引き続き大作ゲームがローンチされる可能性を十分に秘めています。月600円だからといって、お手軽シンプルなゲームの寄せ集めでは、すぐ飽きてしまいますよね。といって、コンソールでいう大作が期待できるかというと、不可能ではないが実現は先のような見解もあります。Apple Arcadeのビジネスモデルに関しては、ジャーナリスト西田宗千佳さんの記事に詳しく書かれていますので(とくに後半)、是非ご参考にしていただけましたらと思います。

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とりあえず初月無料なので、気軽にお試しされてみてはいかがでしょうか。

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