F組に入ったバルセロナ(左上)、ドルトムント(右上)、インテル(左下)、スラビア・プラハ(右下)。最激戦区を勝ち上がるのは? (C) Getty Images

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 現地時間9月17日に、いよいよ2019‐20シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)が開幕する。

 32チームが8組に分かれて戦うグループステージでは、上位2チームが決勝トーナメントに進出し、3位はヨーロッパリーグ(EL)へと回る。はたして、ラウンド・オブ16への切符を手にするのはどのチームか――。グループごとに展望した。

 第1回は、17日に第1節を戦うE〜Hの4グループを、『ワールドサッカーダイジェスト』誌(WSD)の予想とともに紹介する。

【グループF】
WSD予想
本命:バルセロナ(スペイン)
対抗:ドルトムント(ドイツ)
対抗:インテル(イタリア) 
大穴:スラビア・プラハ(チェコ)
 
 抽選直後に幹部がもはや笑うしかないリアクションを見せたとおり、12シーズンぶりの本大会に臨むスラビア・プラハはほぼノーチャンスだろう。堅守を武器に予選を通過したが、5シーズンぶりの欧州制覇を狙うバルセロナ、ブンデスリーガ優勝候補のドルトムント、ロメル・ルカクとアレクシス・サンチェスの獲得でメガクラブらしい陣容を整えたインテルと同居する“死のグループ”では草刈り場となっても致し方ない。

 ポールポジションにつけるのはやはりバルサだ。リオネル・メッシが不在ながらラ・リーガの2節と4節に5ゴールを叩き出した破壊力は圧巻で、逸材フレンキー・デヨングの加入で中盤の構成力がさらに高まりそうな期待感もある。

 この本命と初戦でぶつかるドルトムントは、マッツ・フンメルスやトルガン・アザールら複数の実力者を手中に収め、攻守に隙のない陣容を完成させた。やはりスカッドの強化に成功したインテルと戦う3〜4節が最大の山になりそうだ。バルサが突っ走るか、それとも三つ巴の争いになるか。どちらの可能性も十分にある。

第1節
9月17日(火)
インテル × スラビア・プラハ
ドルトムント × バルセロナ

第2節
10月2日(水)
スラビア・プラハ × ドルトムント
バルセロナ × インテル

第3節
10月23日(水)
スラビア・プラハ × バルセロナ
インテル × ドルトムント

第4節
11月5日(火)
バルセロナ × スラビア・プラハ
ドルトムント × インテル

第5節
11月27日(水)
スラビア・プラハ × インテル
バルセロナ × ドルトムント

第6節
12月10日(火)
ドルトムント × スラビア・プラハ
インテル × バルセロナ
 
【グループE】
WSD予想
本命:リバプール(イングランド)
対抗:ナポリ(イタリア)
伏兵:レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)
大穴:ヘンク(ベルギー)

「2強+2弱」の構図が描かれたグループ。プレミア重視の姿勢で臨んだとしても、チームの完成度で頭ひとつ抜け出す前回王者のリバプールがこのラウンドで姿を消すとは考えにくく、メガクラブと何度となく好勝負を演じてきたナポリとともに、決勝トーナメントへの切符を分け合うはずだ。

 両雄ともに継続路線による強化を推し進め、中心選手の入れ替えなどに伴う不安定要素がないのも推せるポイントだ。対照的なのはザルツブルク。ムナス・ダブールなど中軸が大量に流出し、指揮官もマルコ・ローゼからジェシー・マーシュに変わった。

 ただ、苛烈なハイプレスを武器としたハイテンポなサッカーが早くも機能し、19歳の新鋭ハーランドがゴールを量産するなど、何かを起こしそうな予感を漂わす。同じく複数の主力退団&監督変更のヘンクだけでなく、昨シーズンのELラウンド32で1勝1敗だったナポリにも怯まずに立ち向かえるだろう。この組のダークホースだ。

第1節
9月17日(火)
ナポリ × リバプール
レッドブル・ザルツブルク × ヘンク

第2節