先週末に無人機の攻撃を受けた、サウジアラビアの首都リヤド郊外にある石油施設の衛星画像。米政府提供(2019年9月15日撮影、同16日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】サウジアラビア主導の連合軍は16日、サウジの石油施設への攻撃に使われた武器はイラン製だったと発表した。これに先立ち米国は攻撃への報復を示唆しており、域内での衝突の懸念が高まっている。

 先週末に行われたこの攻撃については、イエメンの親イラン派反政府武装組織フーシ派(Huthi)が犯行声明を出したが、米国はイランを非難。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は米国が「臨戦態勢」にあると述べ、マーク・エスパー(Mark Esper)国防長官も米国が対抗措置を準備していると表明した。

 一方、ロシアは「すべての国に対し、状況を悪化させ得る早まった手段や結論を避けるよう」要請。欧州連合(EU)も当事者すべてが「最大の自制」を示すべきだと強調した。

 サウジのエネルギー施設はこれまでにも攻撃を受けたことがあるが、今回の攻撃は異例の規模で行われ、同国の原油生産の約50%が停止。これは世界の石油供給の約6%に相当する。

 連合軍のトゥルキ・マリキ(Turki al-Maliki)報道官はサウジアラビアの首都リヤドで記者団に対し、攻撃に使われた武器は「イランからのもの」だったと明言。現在「どこから発射されたか」を調べていると述べた。さらにマリキ氏は「この攻撃は、フーシ派が装っているようにイエメン領土からなされたものではない」と述べ、調査が始まったとも明らかにした。

 フーシ派は、サウジ施設を無人機10機で攻撃したと主張。イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)両大統領と開いた記者会見で、攻撃はフーシ派が「自衛」のために行ったと説明した。

 だが、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の報道によると、米当局が入手した衛星画像では攻撃が北あるいは北西の方向から実施されたことが示されている。これは、攻撃がペルシャ湾(Persian Gulf)北側のイラン、または同国がさまざまな武装集団を支援しているイラクから行われたことを示唆している。

【翻訳編集】AFPBB News