「なぜだか時々、“乳首”が無性にかゆいんです」 解決法とは?

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anan読者世代の20〜30代に聞いたお胸の健康に関するアンケートで、乳がん以外に気になることとしてあがってきたのが肌トラブルのこと。意外と問題が多発の模様!

「皮膚がとても薄く、刺激に対してデリケートです」と皮膚科医・堀内祐紀先生が話す乳首のトラブルについて、堀内先生からその対処法を教えてもらいました。

下着で乳首がすれて、皮がむけてしまいます。

【回答】緩いブラはNG。保湿をすることも大切です。「そもそも乳首はほかと比べて皮膚が非常に薄く、バリア機能が弱い部位。そのうえ出っ張っているので、外的刺激を受けやすいんです。下着などで断続的にこすれていると、やはり皮がむけてしまうこともあるでしょう。また、アトピー体質の人が、乳首のトラブルで受診されることもよくあります。唇が荒れやすい人や、乾燥肌の人も、注意が必要です」

【対処法】「胸がブラジャーの中で揺れると乳首がこすれるので、まずはきちんと胸にフィットするブラをつけることが大切です。運動する時も、スポーツブラの着用が必須。あとは保湿。自分で自分を保護する力が少ない場所なので、赤ちゃん用など低刺激の保湿クリームかワセリンを塗りましょう」

なぜだか時々、無性にかゆいんです。

【回答】下着が緩いか、皮膚の病気の可能性もあり。「かゆくなるのも、下着が緩くて乳首がこすれていることが原因の一つとして考えられます。あるいは、湿疹など皮膚の病気にかかっている可能性もありそうです」

【対処法】「下着が緩い場合は、胸が揺れて乳首がこすれないように、きちんとフィットするブラジャーをつけること。皮膚の病気の場合は、ステロイドなど塗り薬で早めに治したいところ。長引かせると乳首から分泌物が出てきてしまうことがあり、それがブラについてブラを外した時にかさぶた状にはがれて…と繰り返し、治りが遅くなります。なるべく早く治して、保湿ケアに戻しましょう」

皮膚科医 堀内祐紀先生 秋葉原スキンクリニック院長。皮膚科の保険診療と、美容皮膚科の自由診療を行う。体の中から皮膚トラブルを改善することを目指し、ピラティススタジオ「STUDIO &A」をプロデュース。

※『anan』2019年9月18日号より。イラスト・HONGAMA 構成、文・保手濱奈美

(by anan編集部)