凱旋門賞へ向け調整を続けるキセキ

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 日本馬3頭が挑む仏G1凱旋門賞(10月6日)の前哨戦、仏G2「フォワ賞」(芝2400メートル、4歳以上)が15日(日本時間同日午後)、本番と同じパリロンシャン競馬場で行われ、日本馬で唯一出走したキセキ(牡5=角居)は4頭立ての3着に終わった。勝ったのは地元フランスのヴァルトガイスト(牡5)だった。キセキは宝塚記念2着以来の実戦を叩き、ここから状態を上げてブラストワンピース、フィエールマンとともに大一番へと挑む。

 晴れ、良馬場のパリロンシャン。4頭立ての前哨戦。キセキはハナに立った。だが、人気のヴァルトガイストに直後につけられ、厳しいマークを浴びる。直線、残り300メートル付近でかわされた。スミヨンの右ムチに応え、そこから懸命に踏ん張ったが3着に終わった。

 共に凱旋門賞に挑むフィエールマン、ブラストワンピースの日本馬2頭に先駆け8月22日から現地で調整を進めてきたキセキ。シャンティイのエーグル地区にある芝コースで丹念に乗り込んできた。エルコンドルパサーやオルフェーヴルなど過去の日本馬たちもステップにしてきたフォワ賞を無事に終え、最高の状態で本番に向かうことになる。

 同じ角居厩舎所属で今年のダービー馬ロジャーバローズは、屈腱炎で凱旋門賞挑戦を断念し現役も引退。角居師は「日本馬は一頭でも多く参戦し、調教で協力し合うことが重要。日本のトレセンとなるべく似た環境をつくることが悲願達成への鍵となる」と話してきた。それだけに僚馬のリタイアは痛かったが、キセキは仏で日本馬ただ1頭の調整となることを覚悟の上で海を渡った。上々の形で終えた前哨戦。3週間後、日本馬の悲願に挑む。