旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが世界中を巡って出合った「名店の味」をレポート。家でも再現できるレシピをご紹介します。

今回は、緑の島に白砂のビーチリゾート、インドネシアのビンタン島にある「バンヤンツリー・ビンタン」で、厚揚げとゆで野菜を使ったヘルシーなサラダ「ガドガド」に挑戦しました。ボリュームもあって、ビールにも合う一品です。


インドネシア名物「ガドガド」を自宅で再現!

インドネシアビンタン島で習ったヘルシーなガドガド



高層ビルが立ち並ぶシンガポールからフェリーで1時間。ビンタン島は、うってかわって自然いっぱいの南の島です。


ビンタン島のリゾート「ラグーナ・ビンタン」には、全室ヴィラタイプのラグジュアリーな「バンヤンツリー・ビンタン」、フルサービス・ホテルの「アンサナ・ビンタン」、サービスアパートメントタイプの「カッシーア・ビンタン」とスタイルの異なるホテルが隣接していて、どこに泊まっていてもクッキングクラスに参加できます。


前菜と主菜の2品をつくって、そのままランチになりました(1人413,000IDR(インドネシアルピア)=約3000円 2人だと743,000IDR=約5500円)。


ここでは、一般の家庭でも挑戦しやすいガドガドのレシピをご紹介します。教えてくれたのはシェフのルキさんです。

●ガドガド


【材料(2人分)】
<具材>
・キャベツ(1〜2分ゆでる) 4枚
・ホウレンソウ(1〜2分ゆでる) 1/4束
・モヤシ(30秒ゆでる) ひとつかみ
・インゲン(1〜2分ゆでる) ひとつかみ
・ジャガイモ(さっと串が刺せるぐらいゆでる) 小1個
・チェリートマト 4個
・ゆで卵 1個
・厚揚げ 1/3丁
・テンペ※ 50g
・えびせん お好みで

※インドネシアの大豆発酵食品

<ソース>
・揚げピーナッツ 280g
・ニンニク 2片
・ショウガ 2片
・ライムリーフ 2片
・ライムカフィア 薄くそいだ皮少々
・プラムシュガー 小さじ1
・タマリンドジュース 大さじ2
・ケチャップマニス 大さじ1
・塩少々


【つくり方】
(1) 野菜はゆでたあと、食べやすい大きさに切る。ゆで卵はクシ形に切る。厚揚げはさっと両面をフライパンで焼いて食べやすい大きさに切る。
(2) ソースの材料を、チュベという石臼でまず押しつぶし、しっとりするように水を少々加えながら、さらにしっかりすりつぶして混ぜる。石臼はフードプロセッサーやすり鉢で代用可。
(3) (1)と(2)をあえて皿に盛りつけ、えびせんべいをのせて、ケチャプマニスをかけて完成。



●家庭でつくるときのポイント


・石臼で押しつぶすことで、食べるソース的な食感と香り高さが出ておいしいのですが、家庭ではフードプロセッサーやすり鉢で代用できます。
・テンペの代わりに、うすく割いた蒸し鶏を使うのもおいしい。
・ライムカフィアとライムリーフは、柑橘の香りを生かすためのもの。なければ、ライム果汁小さじ1で代用。
・タマリンドジュースは甘酸っぱさを出すものなので、なければ、はちみつをちょっとたしたり、砂糖とライム果汁で調整してみてください。醤油を少し加えるのもおいしい。
・ケチャップマニスは、サテやナシゴレンなどインドネシア料理をつくるのに使う甘い調理ソース。なくてもソースが濃厚なので、おいしく食べられます。
・お好みで唐辛子を少し加えるとピリッとしておいしいです。


本格的なガドガドのソースはつくるのが大変なので、本物の味はホテルやレストランで食べるとして、ご家庭ではつくりやすいようにアレンジしてみてください。
ゆで野菜をたくさん食べられるヘルシーなメニューなので、ぜひトライしてみては。

<取材協力/バンヤンツリー・ビンタン、シンガポール航空 取材・撮影・文/小野アムスデン道子>