CREA WEB編集部がセレクトする、旅の気分を一層盛り上げるジャケ買い、パケ買い必至の美ジュアル系駅弁の西日本篇をお届け。

 容器のユニークさはもちろん、ふたを開けると軽快に音楽が流れる驚きの駅弁や、木製のノコギリでおかずを切って楽しむ体験型駅弁など、インパクト大の駅弁も勢揃い。

 海の幸や山の幸など、郷土の味覚がぎゅっと詰め込んであって、見た目だけじゃなく舌の記憶にもきっと残るはず!

◆松阪名物 黒毛和牛モー太郎弁当
[三重県 松阪]

松阪名物 黒毛和牛モー太郎弁当 各1,500円(税込)/駅弁のあら竹

愛嬌ある牛顔容器で大ヒット!
松阪名物の特選すき焼き弁当

 明治28年創業の老舗弁当店の名物駅弁として知られる「モー太郎弁当」。

 各地の駅弁大会でも常に大行列という人気ぶりで、黒毛和牛のインパクトあるパッケージや、ふたを開けると流れるメロディなど、「五感に響く駅弁」を目指した遊び心ある仕掛けがなんともユニークだ。

 ご飯には三重県産コシヒカリを使用し、松阪産の黒毛和牛をたっぷりと使ったすき焼きがどっさりと乗せられボリューム感も満点。

 ほのかな生姜の香りも隠し味となり、上質なすき焼きの旨みを引き立てている。

 車内や旅先で食べるのはもちろん、このすき焼き弁当は自宅で温めて食べるとさらに美味しさもアップ。ふたを開けるたびに流れる童謡「ふるさと」のメロディを聞きつつ、松阪名物の駅弁を堪能したい。

●販売駅

JR松阪駅

駅弁のあら竹

所在地 三重県松阪市日野町729-3
電話番号 0598-21-4350
https://www.ekiben-aratake.com/

◆あなごめし弁当
[広島県 宮島]

あなごめし弁当 2,000円(レギュラーサイズ)/あなごめしうえの

日本三景・宮島の名物は
レトロパッケージが目じるし

 明治30年、旧宮嶋駅(現・宮島口駅)の開業の時代と共に世に出た「あなごめし弁当」。

 今では、宮島を代表するグルメのひとつで、この味を目当てに足を運ぶ観光客も少なくない。

 レトロなパケージは、明治、大正、昭和に使用していた掛け紙を復刻したもので、宮島の観光に関する豆知識が記載されている。絵柄は全12種類もあり、どれにしようか迷ってしまうほど。

 ご飯にみっちり並べられた穴子の一番のこだわりは、蒸したり煮たりせず、シンプルに素焼きにすることで、身の美味しさや食感を存分に引き出し、秘伝のタレを絡めて焼き上げている。

 穴子のアラで炊いた醤油味のご飯とともに、もう夢中でかきこんでしまう。

●販売駅

JR広島駅、JR宮島口駅(改札を出てすぐのセブンイレブン内)

あなごめしうえの

所在地 広島県廿日市市宮島口1-5-11
電話番号 0829-56-0006
https://www.anagomeshi.com/

◆ゴジラ対ひっぱりだこ飯
[兵庫県 明石]

ゴジラ対ひっぱりだこ飯 各1,204円/淡路屋 ※懸け紙はハリウッド版ゴジラ更公開記念デザイン。現在は通常版となりデザインに一部、変更あり。TM&©TOHO CO., LTD.

ゴジラVS明石のタコ飯
美味しい対決をその舌で

 蛸壺の形をした陶器にタコ飯を詰めた「ひっぱりだこ飯」。

 1998年の発売以来、関西を代表するユニークな駅弁のひとつとして人気を集め、2019年1月には特撮映画『ゴジラ』とコラボした新商品「ゴジラ対ひっぱりだこ飯」を発売した。

 ゴジラとの熱戦で焼かれた「ひっぱりだこ飯」をイメージしているそうで、ゴジラとタコが戦う様子をデザインした壺は黒く、中のタコは焼ダコに。

 タコの旨みが凝縮したご飯に、焼ダコのほか、穴子や季節の野菜などが乗っていて、中にはうずらの卵が隠されている。

●販売駅

JR西明石駅、JR東京駅「駅弁屋 祭」

淡路屋

所在地 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3-6-18
電話番号 078-431-1682
http://www.awajiya.co.jp/

◆しまかぜ弁当
[大阪府 難波]

しまかぜ弁当 各1,204円/淡路屋

旅気分を盛り上げる
見た目も味もご当地感満点

 大阪難波駅、京都駅、近鉄名古屋駅の各駅から伊勢志摩方面に向かう、観光特急「しまかぜ」が駅弁に。

 明治36年に創業したお弁当製造販売の老舗「淡路屋」が手掛けていて、同店の列車型駅弁シリーズは容器が陶器なのが特徴のひとつ。

 但馬牛のすき焼きが入った巻き寿司をメインに、三重県が発祥といわれる天むすに関連させた海老フライも入っていて、容器だけじゃなく具材にもご当地色が満載。

 大阪難波駅構内の売店「箱夢」で販売されている。

●販売駅

近鉄 大阪難波駅「箱夢」

淡路屋

所在地 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3-6-18
電話番号 078-431-1682
http://www.awajiya.co.jp/

◆桃太郎の祭ずし
[岡山県]

桃太郎の祭ずし 各926円/三好野本店

桃太郎伝説×郷土料理
彩り豊かな岡山の味

 江戸時代、殿様の倹約令のもと庶民の知恵から生まれた「ばら寿司」。

 お祭りの時などハレの日のご馳走として昔から親しまれていたことから同店では「祭ずし」と命名し、岡山に伝わる桃太郎伝説と掛け合わせ「桃太郎の祭ずし」として発売している。

 キリッと快活そうな桃太郎をデザインした箱の中に桃型の容器が入っていて、蓋を開けると彩り豊かな祭ずし。

 鰆、ママカリ、タコの酢漬け、海老、椎茸やタケノコの煮物など、海と山の幸が詰まっていて、どれから食べようか迷ってしまうほど。

●販売駅

JR岡山駅

三好野本店

所在地 岡山市中区桑野131-6
電話番号 086-200-1717
http://www.miyoshino.com/

◆松山名物 醤油めし
[愛媛県 松山]

松山名物 醤油めし 723円/三好野本店

旅情を掻き立てる
ノスタルジックな駅弁

 半世紀以上愛されてきた愛媛県、松山駅の「醤油めし」。

 製造元の廃業により2018年に一度は姿を消したものの、岡山県にある「三好野本店」がその味を受け継ぎ復活させた。

 よもだ(おとぼけ)、ぽっぽ(ふところ)、びんだれ(だらしがない)など、伊予弁が番付形式で書かれた、伝統的な掛け紙はもちろんそのままで、伊予名産の油揚げ・松山あげとゴボウやニンジンを入れ濃口醤油で炊いた醤油めしなど、伝統の味も健在だ。

 どこかノスタルジーを感じる「醤油めし」を旅のお供にぜひ。

●販売駅

JR松山駅

三好野本店

所在地 岡山市中区桑野131-6
電話番号 086-200-1717
http://www.miyoshino.com/

◆栗めし
[熊本県 人吉(ひとよし)]

栗めし 各1,019円/人吉駅弁やまぐち

ホックリ甘い栗がたっぷりの
鉄道ファン熱視線の駅弁

 栗の生産量、全国第2位を誇る熊本県の南部に位置する人吉盆地は、美味しい栗が採れることでも有名。

 この街の人吉駅で昭和41年から販売され、鉄道ファンから根強い人気を集めているのが、掛け紙も栗柄なら、容器も栗形の栗尽くし弁当だ。

 ホックリとした大粒の栗がゴロゴロと入っていて、薄く味付けした炊き込みご飯とのバランスもいい。

 そのほか、コンニャクやフキ、ヒジキなど、素朴で滋味深いおかずがいっぱい。

 頬張るとどかこ懐かしい気分になれる。

●販売駅

JR人吉駅

人吉駅弁やまぐち

所在地 熊本県人吉市中青井町300
電話番号 0966-22-5235

◆忍者弁当
[滋賀県 草津]

忍者弁当 各880円/南洋軒

手裏剣形のおにぎりなど
思わず“ニンニン”唸る美味揃い

 JR草津線を走る、金色や銀色の忍者のイラストが描かれた「SHINOBI-TRAIN」。

 忍者ゆかりの甲賀市を通るラッピング列車で、2017年の運行開始を記念して作られたのがこの「忍者弁当」だ。

 キリッとかわいい目元を覗かせる忍者をデザインした弁当の中には、手裏剣形のおにぎりが3つ。

 そして、草津の名物和菓子うばがもちや滋賀県名産の佃煮、海老豆煮など、ご当地の味が盛り付けられている。

 かわいくて、美味しくて、子どもも大人も大満足。

●販売駅

JR草津駅(要予約)

南洋軒

所在地 滋賀県草津市追分1-1-33
電話番号 077-564-4649
http://www.nanyouken.co.jp/

◆元祖珍辨 たこめし(陶器入)
[広島県]

元祖珍辨 たこめし(陶器入) 926円/浜吉

とっておきたくなる
かわいいピンクのタコさん

 広島県の三原駅や福山駅などで60年以上販売されているロングセラーの「元祖珍辨 たこめし」を、豆絞り姿のタコの容器に入れた特別バーションがこちら。

 食べ終わった後もとっておきたくなる陶器製で、価格も手ごろなことからお土産として購入する人も。

 具材は甘めに炊いた柔らかな煮ダコをはじめ、海老、胡麻レンコン、栗の甘露煮、錦糸卵と賑やかで、ご飯にも刻んだタコがたっぷり。

 2日前までの予約販売となるため、旅行の際は事前連絡を忘れずに!

●販売駅

JR三原駅、JR福山駅(要予約)

浜吉

所在地 広島県三原市糸崎4-4-8
電話番号 0848-62-2121

◆大名道中駕籠かしわ
[福岡県]

大名道中駕籠かしわ 957円/東筑軒

駕籠をモチーフにした
2段式の豪華弁当

 かつて、諸大名が参勤交代の際に通っていた、北九州市と長崎市を結ぶ長崎街道をコンセプトに、折尾駅の名物駅弁「かしわめし」で知られる大正10年創業の「東筑軒」が考案。

 パッケージは大名行列の駕籠に見立てていて、籠を担ぐ持ち手が箸入れになっている。

 1段目には、鶏スープの炊き込みご飯に鶏肉と卵をあしらった「かしわめし」。

 2段目は、白身魚のフライや唐揚げ、煮物など、彩り豊かにおかずが並び、見た目も中身もとっても豪華。

●販売駅

JR小倉駅、JR博多駅、JR折尾駅、JR八幡駅、JR黒崎駅、JR戸畑駅、JR若松駅、JR直方駅

東筑軒

所在地 福岡県北九州市八幡西区堀川町4-1
電話番号 093-601-2345
http://tochikuken.co.jp/

◆日田きこりめし
[大分県 日田]

日田きこりめし 980円/寶屋(たからや) ※2019年10月1日(火)からの価格

木々の恩恵が詰まった駅弁で
ギコギコ楽しい林業体験!

 山々に囲まれた日田(ひた)市は、古くからスギの栽培が盛んで栄えた林業の街。

 「日田きこりめし」は、日田市の森を考えるグループ「ヤブクグリ」と創業70年の老舗料理屋「寶屋(たからや)」が協力して作った、アイデア光る体験型の弁当だ。

 ご飯の上に鎮座する丸太に見立てたゴボウは、なんと日田杉でできた付属の特製ノコギリで切りながら楽しめるというユニークさ。

 さらに、シュロの皮で留めたスギのわっぱや、林業の記事が掲載された掛け紙など、山や木の恩恵がそこにはギュッと詰まっている。

 鶏の照り煮や栗、椎茸、漬物など食材もほとんどが日田産で、もちろん味へのこだわりも抜かりなし。

●販売駅

JR日田駅(駅前にある寶屋で販売)

寶屋(たからや)

所在地 大分県日田市元町13-1
電話番号 0973-24-4366
https://yabukuguri.com/

※以上すべて、価格表示は特に指定のない場合、税抜価格です。

文・構成=Five Star Corporation
撮影=釜谷洋史