シンプルなオニツカですがスニーカー事情の“今”が凝縮されています!

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ダッドスニーカー人気から熱い注目を集めている“ビッグシルエット”。そして90年代リバイバルで人気の“クラシックデザイン”。人気スニーカーの“今”を表すこれらのキーワードに当てはまるスニーカーとなると、バスケットボールシューズやトレーニングシューズ、そしてトレイルモデルなどの復刻版やアップデート版が定番です。でもランニングモデルって、ほとんど見当たらないんですよ、実は。

90年代ならではのエキセントリックなデザインやカラーリングからインスパイアされたハイテク系ランニングシューズはよく見るし、ヒット作も多数存在しているのですが、シンプルなクラシック系は見当たりません。そもそもオリジナル品がスマートシルエットなのは重々承知していますが、ボリューミーにアレンジしても良いはずですよね…。

スニーカーの最新モデルをひと月40〜50足、実際に手に取って見続けているワタクシ本間ですが、本当に出合えていません。

ところがですね、遂に、ビッグシルエット&クラシックデザインという2つの要素が揃ったランニングモデルに出合えました! それがコレ、オニツカタイガーの「REBILAC RUNNER」です!

過去のランニングシューズをベースに、クラシックでローテクな雰囲気を残しながらも現代風にアレンジしたアップデートモデルです。

90年代のランニングモデルの復刻とかだと、通常はビビッドなハイテクデザインに行きがちですが、このようなシックなルックスはレアですね。しかも過去のランニングモデルは足の甲をピッタリと包むようなスマートなシルエットがほとんどで、本作のようなボッテリとしたフォルムもあまり見られません。一見するとありがちなデザインに見えますが、予想外にモダン&旬な要素を網羅した、ダークホース的スニーカーです!

■今っぽいけど今っぽくない、だけど今っぽい。

アッパーはメッシュのインレイとスエードのオーバーレイで構成されていて、高い通気性と耐久性を実現しています。

おなじみのオニツカタイガーストライプにはベンチレーションホールを配して通気性を高めるだけでなく、アクセントにも効いています。

ミッドソールには80年代のアシックステクノロジー「クッシュホール構造」を採用。ソールに空間を作ることによって体重を分散させてクッショニングを高めています。

ヒール部にはFuzeGELを搭載し、クッション性をしっかりとアップデートしています。

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いかにも普通なルックスですが、ボリューミー&クラシックという旬な要素を網羅した、レアなランニングモデルです! 主張し過ぎないさり気ない佇まいがイイんですよね〜。今っぽくないのに今っぽい、その絶妙なバランスな存在感が好きです!

オニツカタイガー
「REBILAC RUNNER」(1万2744円)

>> オニツカタイガー

 

(取材・文/本間 新)