電光掲示板を見つめる萩野公介=山新スイミングアリーナ

写真拡大

 「競泳・茨城国体」(14日、山新スイミングアリーナ)

 男子200メートル個人メドレー決勝が行われ、不振による休養から8月に復帰した、予選1位通過の萩野公介(25)=ブリヂストン=は1分59秒76の2位だった。目標に掲げていた国立スポーツ科学センター(東京)の使用基準であるインターナショナル標準記録(1分59秒23)の突破はならなかった。

 レース後、萩野はコースロープにつかまり、ぼうぜんとした表情で電光掲示板を見つめた。「受け止めなきゃいけないと思っている。準備をしていないのは僕の原因。レースで出し切るのがまだちょっと弱いかなと思う」と振り返った。

 シンガー・ソングライターのmiwa(29)との結婚が明らかになって以降初レースだっただけに、好記録で復活をアピールしたいところだったが、思うような結果を残せず「悔しい」と萩野。「平泳ぎのターンをして、クロールでここからだって時に体が動いてくれなかった。あちゃちゃと思った」とも語った。

 この個人メドレーでのインターナショナル標準記録突破を照準に定めていただけにショックは大きいが、15日の100メートル背泳ぎにもエントリーしており、今大会での突破の可能性はまだ残る。「まっすぐ前を見てやると決めたので、ぶれないでやっていきたい。1本1本全力でやるしかない」と言い聞かせるように語った。

◆萩野公介のここまでの歩み

 19年2月16日 コナミオープン400メートル個人メドレー予選で自己記録より17秒以上遅いタイムに終わり、決勝を棄権。大会後に予定していたスペイン高地合宿も回避した。

 3月15日 日本選手権欠場を発表し、休養を宣言。「理想と現実の結果の差が少しずつ開いていき、モチベーションを保つことがきつくなっていきました」とマネジメント会社を通じてコメントした。7月の世界選手権出場の可能性が消滅。

 6月6日 会見で復帰を宣言。東京五輪へ「目標はずっとぶらさず複数種目での金メダル獲得」と話した。

 8月3日 W杯東京大会(東京辰巳国際水泳場)で実戦復帰。男子200メートル個人メドレー決勝で、2分0秒03の3位。4日の200メートル自由形は1分50秒43の19位で予選敗退した。