ラグビーW杯日本大会に向けて来日し、羽田空港でファンと握手するオーストラリア代表のマイケル・チェイカHC(右、2019年9月9日撮影)。(c)Behrouz MEHRI / AFP

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【AFP=時事】ラグビーオーストラリア代表のマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)は13日、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の代表メンバーに、同性愛者を「軽視する」発言を繰り返したスター選手のイズラエル・フォラウ(Israel Folau)を選出しないと明言したことで、個人的にファンから脅迫を受けたと明かした。

 敬虔(けいけん)なクリスチャンのフォラウは、同性愛者や自分が罪人とみなす人々には「地獄が待っている」とインスタグラム(Instagram)に書き込み、5月にオーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)から解雇されたが、その処分について世論は分かれた。

 ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)として合計73試合でプレーしたフォラウは現在、不当解雇などを理由に協会を提訴し、その審理が来年2月に控えている。

 日本の合宿地でトレーニングを行っているチェイカHCは、14日発行のシドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)紙で、「人々がいろいろなことを言ってきた」「脅しを受けたこともあった。街行く人々や、面と向かって言ってくる人も中にはいた。時には試合中にもあった。とにかく、常軌を逸していた」と明かした。

 今回の代表メンバー選出は、一部ファンには快く受け止められなかった。フォラウの意見には大勢が怒りをあわらにした一方で、キリスト教のロビー活動家らからは、同選手には言論の自由があるとの声も上がった。

 チェイカHCは、フォラウと個人的な確執はなく、同選手に対して怒ったりはしていないと強調し、「それが彼の信条であり、情熱の源であるというならば、彼個人に失望はしないし、それを隠せというつもりも決してない」「私は自分の責任でこうなったと言うつもりはない。それが人生というものだ。ただチームのために必要なことをしなくてはいけなかった」と述べた。

 2015年W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)の決勝でニュージーランドに敗れたオーストラリアは、21日のフィジー戦で大会の幕を開ける。

【翻訳編集】AFPBB News