ディズニーミュージカル「アナと雪の女王」Caissie Levy as Elsa in FROZEN on Broadway/Disney/海外公演より

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劇団四季が来年9月10日からディズニーミュージカル「アナと雪の女王」をロングラン上演する。来年7月に東京・竹芝に誕生するJR東日本四季劇場「春」「秋」のうち、「春」のこけら落とし公演となる。

多くの劇団四季ファンは「アナと雪の女王」上演を待望していた。13年に長編アニメ映画「アナと雪の女王」は世界で公開され、大ヒットした。日本は14年3月公開だったが、主題歌「Let It Go〜ありのままで」とともに社会現象になった。14年9月にディズニーミュージカル「アラジン」の制作発表があった時、出席したディズニー幹部に、まだ姿・形もなかった「アナ雪」のミュージカル化について質問したが、幹部は「そうなれば、もちろん優先的に」と、四季での上演を確約していた。

ミュージカル版は18年3月にブロードウェーで初演され、米国ツアーのほか、ロンドン、シドニー、ハンブルクでの上演が決まっている。「Let It Go〜ありのままで」などのオリジナル曲に加え、10曲以上の新曲も追加した。エルサの魔法と彼女が作り出す雪と氷の世界も、本物そっくりの質感で再現され、氷の宮殿も本物のスワロフスキーガラスをあしらって美しい氷の輝きを表現。最新プロジェクションマッピングとLEDパネルの組み合わせで、きらめく銀世界を作り上げているという。

四季で上演されたディズニーミュージカルは、95年「美女と野獣」に始まって、98年「ライオンキング」、03年「アイーダ」、13年「リトルマーメイド」、15年「アラジン」、16年「ノートルダムの鐘」に続いて7作目。過去6作は「ライオンキング」が21年もロングランし、上演回数は1万2000回を超えているのをはじめ、いずれも大ヒットし、総観客動員数は2400万人を突破している。

「キャッツ」では専用劇場まで建てたが、今回の「アナ雪」は雪と氷の世界を再現するための舞台装置や特殊効果などに経費がかかり、制作費としては劇団四季史上で最高の金額になるという。そのため、資金回収のためには数年のロングランが必至。「美女と野獣」のベル、「リトル・マーメイド」のアリエル、「アラジン」のジャスミンなど、「ディスニープリンセス」と呼ばれるヒロインが人気だが、「アナ雪」はエルサとアナというダブルヒロインの最強コンビだから、数年のロングランは軽々とクリアするだろう。

劇団四季の吉田智誉樹社長は「姉妹愛や家族愛など、愛にあふれた作品。昨今はいろいろな意味で世の中が渇き、愛情が不足していると思います。この作品を通して、愛の素晴らしさや豊かさなどを感じていただけたら」と話した。子役は一般から公募するが、アナ、エルザなど出演者は劇団内のオーディションで決めるという。前売りは来年6月の予定で、早々にプラチナチケットとなるだろう。東京五輪が終わる9月からは、再び「アナ雪」ブームが起こりそうだ。【林尚之】