クリームソーダの盛り付けを変えたところ、注文数が前年比で5倍になったカフェが、インターネット上で話題を呼んでいる。

うのまち珈琲店店主のオダツトムさんに取材した。

盛り付けを変え注文激増、ツイートが話題に

SNSが普及した現代、よりいっそう商品の見た目が重要になってきている。

岡山県と奈良県に2店舗を構えるブックカフェ「うのまち珈琲店」店主のオダツトムさん(@odatsutomu)は9月4日、Twitterにクリームソーダの盛り付けを変えたところ注文数が前年比500%増になったというツイートを投稿した。

ツイートによると、左の以前の盛り付けで2年ほど提供していた時は「ほぼ鳴かず飛ばず」で、SNSでシェアされることもなかったという。

しかし、2018年末に盛り付けを新しくしたところ、注文が激増。半年足らずで注文数が以前の2年間の注文数を超えたという。

同ツイートはネット上で話題となっており、「盛り付けだけでこんなに変わるなんて!」「左は昭和のクリームソーダ、右は令和のクリームソーダ」「人々の常識を良い意味で裏切れてますね」「丁寧さも感じる」「右は客にクリームソーダをソーダに落とすか、そのままクリームとして食べるかの選択肢が委ねられている」「奥深い」など、多くのコメントが寄せられている。

利用者やSNSの反響を見ながら微調整

新しい盛り付けは、どのように発案されたのか。

店主のオダさんによると、新しいものに使っているロゴ入りグラスはもともとパフェ用に作ったものだそう。当初は個数が限られており、クリームソーダは市販のグラスで提供していた。

転機は2018年12月の奈良店のオープン。開店にあたってロゴ入りグラスの数を増やしたが、初出店の土地で名前を覚えてもらおうと、クリームソーダにも使うことにした。

それに合わせ、盛り付けを考え直したという。

--新しい盛り付けは、どのように考案されたのでしょうか。

既成概念を覆しているということはなくて、最近SNSで良く見かけるようなスタイルだと思っています。

ただ、当店の場合、店名ロゴ入りのグラスなので、グラスのデザインと中身のデザインをすり合わせて、お客様の反応やSNSの反響を見ながら微調整していきました。

オダツトムさん/Twitter

SNSユーザーに刺さる店作り

--変えたのは盛り付けだけで、材料は以前と一緒ですか?

材料はほとんど一緒です。ミントを削減したくらいです。

--透明から青に変わるグラデーションは、どのように作ったのでしょうか。

シロップがグラス底にあるので、炭酸水を氷にあてながら静かにそそぐとグラデーションになります。

--盛り付けを変えただけで注文が激増したことについて感想をお願いします。

盛り付けを変えただけとこちらから発信してしまってますが、その裏には素敵にシェアして頂ける仕掛けやベース作りがあるのと、SNSでユーザーに刺さるお店作りを心がけていたので、これまでの蓄積が実を結んだなと思っています。

うのまち珈琲店/Twitter

現場のオペレーションも重視

同店は他にも、世界一清楚なタピオカドリンクを目指す「クリームティーオレ」や「ゴールデンキウイのパフェ」など、洗練された美しいデザインのメニューを続々と開発・提供している。

うのまち珈琲店/Twitter(クリームティーオレ)

オダツトムさん/Twitter(ゴールデンキウイのパフェ)

--メニュー開発において大切にしていることを教えてください。

意識した点としては、まだ言語化できていませんが、AよりBのほうがなぜか素敵に見えるということを試行錯誤して突き詰めました。

あとは飲食店なので現場のオペレーション重視で、スムーズに提供が出来ることと、作り手を選ぶようなアクロバットな盛り付けは避けた上で、SNSでシェアしていただけるような見た目を心がけました。

涼しい見た目のクリームソーダには、商品開発への熱い思いがこもっていた。

【うのまち珈琲店】
・岡山店:岡山県玉野市宇野1-38-1
・奈良店:奈良県橿原市今井町4-3-6
・Twitter公式アカウント:https://twitter.com/unomachicoffee