20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいます。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

☆☆☆

今回お話を伺ったのは、大阪市内にある飲食店で働いている橋本彩子さん(仮名・35歳)。暗めの茶色の髪は真っすぐで、しっかりと手入れが行き届いているのか天使の輪が見えます。服装は黒のタイトなノースリーブシャツに、カーキのベイカーパンツを合わせていて、細身の体にはよく似合っています。彩子さんはとにかく小顔で、目鼻立ちなどの各パーツも小さめなところから、少し儚げで男性受けしそうな印象を抱きました。そんな彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は兵庫県で、両親と2歳下に妹のいる4人家族です。母親は厳しく、父親はとにかく優しかったという記憶が残っています。母親からは何か私たちに気に食わないこと、例えば返事をちゃんとしなかったことぐらいで手をあげられていました。父親は毎日仕事で遅く帰ってくるのでその場で庇ってくれるなんてことはなかったのですが、休みの日は朝から晩までずっと私たちと遊んでくれていました。その時に、妹と一緒に母親の悪口をずっと聞いてもらっていたことを覚えています」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「短大の時です。私は高校までは部活一筋でずっとバレーボールに夢中でした。別に強豪校にいたわけではないんですが、勉強はまったくできなかったし楽しくもなかったから、打ち込めるものがバレーボールしかなくて。短大でも体を動かしたかったから、友人の勧めで他校の生徒も参加できる、ある大学のスポーツサークルに入ったんです。彼とはそこで知り合いました」

彼はお酒好きだったこともあり、飲んで記憶も失うことも多かったとか。

「彼は3歳上だったんですが、一浪して一留していたので、まだ大学3年だったんですけどね(苦笑)。彼が留年したのは酒癖の悪さから。平日もお構いなしに飲みまくって、授業に出ずに単位を落としていました。私は未成年だったので、いつも彼がお酒を飲みに行く場には参加させてもらえず、彼の一人暮らしの家で一人ぼっちで朝まで過ごすことばかり。彼は記憶がまったくないと言って何をしていたかを濁すんですが、朝帰りの彼から別の女のニオイがしたり、女性の残り香を彼の部屋で感じることもあって……。でも、私が家に居る時に鉢合わせなどは一切なかった。だから逆に記憶がないとかが嘘だと思っていました」

彼と別れた後に付き合ったのは既婚者の雇われ店長

そんな彼との別れは急に訪れました。彼の親の介入があったそう。

「彼が大学にあまりに行かなかったから二留が決まり、それにしびれを切らした彼の両親が怒り狂ったみたいで(苦笑)。彼は地元の四国に強制送還されて行きました。彼とは地元に帰る前に話し合いをして、『別れることになると思う』とどこか他人事のように言われ、最初こそメールでの連絡はあったものの数か月で音沙汰なしに。悲しむというより、なんでこんなダメンズを好きになって1年半もムダにしてしまったんだと、後悔のほうが大きかったですね。

彼が去った後も同じサークルに所属していたんですが、彼は顔が広かったので、『あの彼の元カノ』というレッテルをずっと貼られていました。付き合ったのは1年半で、噂に付きまとわれた半年間があったから、短大生活はすべて彼でムダにした感じですね……」

短大卒業後は、在学中からずっと働いていた居酒屋でそのままフリーターに。そこで働いて3年目、移動してきた雇われ店長と恋愛関係になってしまいます。彼は既婚者でした。

「彼のことは見た目は体がごつくて、熊さんみたいな感じで、ちっともカッコよくはありませんでした。でも、包容力というか、面倒見が良くて。まぁ店長だったので当たり前かもしれないんですけど。前の彼氏が酒におぼれた大学生だったので、職についている人がとても頼もしく見えたんですよね。彼は最初から手に指輪をしていたから、最初は振り向いてもらえると思っていませんでした。最初なんてまったく相手にもされていなかったから、懐く延長みたいなアピールを続けていました。何かあれば一番に店長に相談に行ったし、仕事終わりに遊びに連れて行ってほしいとわがままを言ったりもしていました。他のバイト仲間から見ても、私が店長を気に入っているのは一目瞭然。みんなは面白がって、私たちをくっつけようとしていたんです。でも、本当にくっついてしまってからは、みんなの態度はすぐに逆転してしまって……」

居酒屋の店長だったものの、彼はお酒に弱くて甘いカクテル好き。そんなところもかわいく見えたのだとか。

アリバイ作りまで協力してくれたバイト仲間の手のひら返し。仕事を変わったことで仲間からの敵意から離れられるはずだったが、数年後に不倫の大きなしっぺ返しに遭ってしまい……。〜その2〜に続きます。