被害軽減ブレーキで避けられない際にステアリング操作をサポート

 ボルボ・カー・ジャパンは9月12日、最上級ワゴン「V90」「V90 Cross Country」の一部仕様を変更して発売した。なお、各モデルの納車は2019年10月以降となる。価格(10%税込み)はV90が691万5741〜992万371円、V90 Cross Countryが722万1297〜880万円。

 仕様変更では、標準装備となる先進安全機能「City Safety」(衝突回避・被害軽減ブレーキシステム)をさらに強化し、新たにステアリング・サポート(衝突回避支援機能)を追加した。ステアリング・サポート機能は被害軽減ブレーキだけで衝突を回避できない場合に、ステアリング操作を補って障害物の回避を支援してくれる。同時に前後内輪のブレーキを作動させ、緊急回避操作を安全に行えるようアシストする。

 また、クロス・トラフィック・アラート(CTA)に衝突回避・被害軽減ブレーキ機能が追加された。駐車スペースから後退して出庫する際の安全を確保するための装備で、リヤバンパーに内蔵したミリ波レーダーによって接近する車両や歩行者、自転車の存在を検知する。それらを検知した場合は警告音でドライバーに知らせるとともに、必要に応じて被害軽減ブレーキを作動させ、衝突の回避、衝突被害の低減をサポートする。

 ほかにもV90のみの変更点として、「T8 Twin Engine AWD Inscription」に装備されるオレフォス社製クリスタル・シフトノブに新デザインを採用。また、T8 Twin Engineの駆動用リチウムイオンバッテリーの容量が30Ahから34Ahに拡大され、EV走行距離が向上した。

 また、V90 Cross Countryのみとなる変更点は、グレード名を新型V60 Cross Countryシリーズ同様に従来の「Momentum」に相当する「Cross Country」と「Summum」に相当する「Cross Country Pro」に変わっている。