山形新聞に掲載されている「芋煮会天気情報」(9月13日付紙面より)

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 日々配られる新聞には、天気予報とともに「花粉情報」「熱中症予防情報」など、健康や生活に密着した情報が載っていますが、山形県の地元紙「山形新聞」では秋になると、「芋煮会天気情報」なるものが毎日掲載され、ネット上でも話題を呼んでいます。掲載の経緯や読者の反応を山形新聞編集局整理部の担当者に聞きました。

さまざまなグループが河川敷で実施

Q.そもそも、芋煮会とはどのようなものでしょうか。

担当者「芋煮会は、サトイモや牛肉、野菜などを使った鍋料理を河川敷で楽しむ山形県の文化です。毎年秋になると、職場や学校行事、町内会、友人、家族など、さまざまな単位のグループが河川敷で交流を深めています」

Q.「芋煮会天気情報」はいつから始めたのでしょうか。

担当者「県民にとって関心の高い生活情報を読者に伝えようと、2011年秋にスタートしました」

Q.どれくらいの期間、どの面に掲載しているのですか。

担当者「例年9月から10、11月ごろまで、『社会・情報』面に掲載しています。時期は、その年の天候によって変わるので一概には言えません。今年は9月2日付でスタートしました。終了時期は天気次第です」

Q.「最適」「適」「可」「不適」の4通りに分かれていますが、基準はどのようなものでしょうか。晴れているから適している、とは限らないのでしょうか。

担当者「日本気象協会から情報を提供してもらっており、天気・気温・風の強弱の予想から判断しているとのことです。午前9時ごろから午後4時ごろまでの天気を対象にした予想で、晴れていても風が強かったり、高温だったりすると『最適』とはならないようです」

Q.かわいい鍋のイラストがついていますが、なぜ鍋をデザイン化したのでしょうか。

担当者「掲載開始当時の担当者が『一目で分かるように』『親しみやすく』と頭をひねった結果、鍋の表情と、ふたの開き具合で『最適』『適』などを表現することを考案しました」

Q.通常の天気予報に付加している情報としては、他にどのようなものがありますか。

担当者「『熱中症予防情報』『スギ花粉症予報』も、それぞれのシーズンに掲載しています」

Q.それらと同じくらい、芋煮会の天気は関心があるということでしょうか。

担当者「県民の関心は高いと思います。秋になると、いろいろな所で『そろそろ(芋煮会)だね』という会話が出ます。そんな中で、天気予報はもちろん掲載していますが、風とか気温とか、いろいろな要素をミックスした情報として関心が高いようです」

Q.読者の反応は。

担当者「好評なようです。地元の高校生から問い合わせが来たり、読者から投稿が来たりしています。『いかに県民の皆さんが芋煮会を楽しみにしているか、よく分かりました』という他県の人の声も投稿にありました」

Q.9月15日には山形市で「日本一の芋煮会フェスティバル」が開かれますが、15日の予想は。

担当者「掲載日によって変わる可能性がありますが、9月13日付時点では『適』でした」