プラトニック不倫に走る女性が増加?

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 女性が不倫に走る背景には、さまざまな要因がありますが、ふとした日常に「ときめき」や「日々の潤滑剤」を求めて、「プラトニック不倫」に走るケースが増えています。プラトニック不倫とは、肉体関係は持たないものの、まるで恋人のようにデートしたり、無料通話アプリ「LINE」などで連絡を取り合ったりすることを指します。当然ながら、そこには恋愛感情が不可欠です。

 既婚女性の場合、夫を見限ったり、男として見ることができなくなったりする瞬間をきっかけに、不倫に陥るケースが多いそうです。結婚生活の空虚感や不満、愛されたいという気持ちのほか、女としての自分を取り戻したいという欲求がくすぶっているものの、一線を越える勇気はないので、プラトニック不倫に走ってしまうのです。

彼と手をつなぐだけで幸せ

 都内の広告代理店に勤める独身の涼子さん(30代、仮名)も、プラトニック不倫にハマった一人です。

 昔から少女漫画が大好きで夢見がちなタイプだった涼子さんは、業界研究のセミナーで知り合った、大手広告代理店に勤務する同い年のイケメンSE、聡さんに恋をしました。涼子さんの勤務先はいわゆるブラック企業で、男性上司からひどいセクハラやパワハラに遭っていました。2人で会うようになり、聡さんは、そんな涼子さんの話を真剣に聞いて、的確なアドバイスをしてくれました。そこから2人は、お互いを男女として意識するようになります。

 聡さんには、妻と2人の子どもがいますが、うまくいっている様子はありません。

 2人は手をつないだり、軽くハグしたり、デートを楽しんだりするものの、一線を越えて肉体関係に至ることはありません。ガツガツと肉体関係を求めることもなく、聡さんもその微妙な距離感を楽しんでいるようです。

 涼子さんも、そこまでセックスは好きではないし、仕事も忙しいため、ずっとこの関係を続けていけたらと思っています。聡さんが既婚者のため、デートは遠方の遊園地やドライブで必ず日帰りです。泊まることはありません。しかし、涼子さんにとっては、手をつなぐだけで幸せです。涼子さん自身、経済力もあるため、特に彼との結婚願望もないそうです。

 プラトニック不倫は、破談になる要素が少ないため、このように関係が継続するケースが多いように感じます。

「フラート」な男女関係を楽しむ

 友達以上、恋人未満、その狭間の感情を楽しむ恋の戯れのことを英語で「フラート」というそうです。男女として意識しながらも、お互いの関係性や交際というカテゴリーには縛られず、一瞬の感情の揺れ動きや駆け引きを楽しむ傾向があります。実際に、そんなプラトニックでフラートな男女関係を長年続けている女性がいます。

 専業主婦である50代の祥子さん(仮名)は、同級生とプラトニック不倫を続けて30年以上になります。高校卒業後、7年間付き合った初恋の人は、地方に土地やマンションをいくつも持つ代々の名士でした。祥子さんにとって、彼は10代で初めて付き合った相手で一世一代の大恋愛でした。しかし、家柄の違いで、彼の母親の猛反対で結婚できず、泣く泣く破談。その後、お互い結婚し、子どもができて家庭は持ったものの、2人はひそかに連絡を取り合うようになります。

 祥子さんは、毎朝毎晩、夫に隠れて「おはよう」「おやすみ」などのメールを彼と交換し続けています。そして、半年に1回、こっそりとお忍びデートするのだといいます。もちろん、そこでもハグしたり、手をつないだりはするものの、体の関係はありません。祥子さんにとって、彼と会える時間は「人生のちょっとしたご褒美」。一線は越えておらず、夫への罪悪感はありません。

 また、祥子さんは筆者に「女性にとって、既婚であろうと、ときめきたいし、恋する感情は忘れたくない。それが人生の活力源になるし、美の秘訣(ひけつ)でもある」「彼といるときだけ、あの頃の自分に戻れる。それが人生の潤滑剤になっている」と話しています。確かに、プラトニック不倫をしている人は美しい人が多いように感じます。

 ある既婚女性は「男友達っていうけど、友達的な男女関係では、女は潤わないの。恋愛がしたいだけで、究極を言えば必ずしも肉体関係が結びたいわけじゃない。肉体関係を結ぶと当然ながらリスクも大きい。やっぱりフラートこそ、既婚女性には必要なんだと思う。じゃないと結婚生活は枯れる一方」と明言します。是非はともあれ、涼子さんや祥子さんにとって、このフラートやプラトニック不倫という関係があるからこそ、いつもの日常を頑張れるという現実もあるといえるでしょう。