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総合病院で2000人のリハビリに関わってきた理学療法士が、ストレッチよりはるかに簡単なのに、驚くほど効果のある奇跡の「うつぶせ」療法を紹介します。
たった1分の「うつぶせ」を習慣にするだけで、猫背、腰痛、肩こり、首の痛み、不眠、疲労、冷えといった体の不調が改善し、高齢者には誤嚥予防にもなります。
「うつぶせになるだけで、本当にそんなに効果があるの?」
と思うでしょうが、どうしてそんなに効果があるのか、その納得の理由を『うつぶせ1分で健康になる』から一部抜粋し、再構成して紹介します。

僕のうつぶせとの付き合い方

 僕自身も寝る前の1分間、うつぶせになるのを習慣にしています。
 そして、うつぶせのまま、ごく簡単な応用エクササイズも行います。
 この応用エクササイズには、「重たい体が軽くなる」「姿勢をよくし、歩幅を広げる」「背筋を強化して、いい姿勢をラクに維持できる」といった効果のあるエクササイズがあります。これらの応用エクササイズの中から、その日の体調に合わせたものを行うと、ものの数分で体がリセットされていくのが実感できます。

 理学療法士という仕事柄、施術のために前かがみになることが多いので、腰痛になりやすく、体のメンテナンスは欠かせません。
 また執筆やプレゼンテーションの資料作りなどで長時間座ることも多いので、そういった作業をした後は、うつぶせをすると腰の疲れが取れ、ラクになるのを実感できますね。

 もちろん、歩いたり走ったりするのもいいのでしょうが、うつぶせは気軽に短時間でできるので、日常に取り入れやすいところが魅力です。
 また、うつぶせになると、足の先までじわじわと血流が行きわたる感じがして、すぐに寝入ることができるので、忙しいときほど「うつぶせをしなくては……」という気になります。

 とはいえ、僕が体のリセット法としてうつぶせを実践するようになったのは、理学療法士時代ではありません。
 ピラティスのインストラクターになるにあたって、ポーズや姿勢などを学び、自分で本格的に練習するようになったときに、うつぶせでのエクササイズがとても多いことや、その効果、重要性にあらためて気づかされたのです。
 よくよく考えてみると、病院勤務時代は理学療法士として患者さんにうつぶせの施術をたくさん行ってきましたが、自分自身では普段の生活の中で、それほどうつぶせになっていませんでした。
 うつぶせで行う腹臥位療法の重要性はわかっていたつもりでしたが、そこにピラティスのエッセンスが加わったことで、うつぶせが体のすべてのバランスを保つために欠かせないものであるということが実感としてわかってきました。
 同時に、腹臥位療法への理解もさらに深まり、僕がこれまでやってきたことのすべてがひとつに“つながった”感じがしたのです。

 思えば、理学療法士時代は常にひどい腰痛に悩まされていました。
 運動不足解消やストレス発散、そして趣味も兼ねて、僕は自宅から病院まで毎日ロードバイクでは片道10km、往復で20km、週に換算すると100km近く走っていました。
 それでも腰痛はなくならず、なかばあきらめていたようなところがあります。今考えれば、ロードバイクは前かがみの姿勢でペダルを回すので、股関節をまったく伸ばしていませんでした。

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