アカデミー賞最有力『ジョーカー』がR15+指定作品に決定/[c]2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [C] DC Comics

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10月4日(金)より日米同時公開となる『ジョーカー』は、第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、世界3大映画祭(カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭)史上、アメコミ作品としては初となる最高賞の金獅子賞を受賞した話題作だ。

【写真を見る】息遣いまでもホアキンの演技で『ジョーカー』を見よ!過去にはあの俳優たちが演じた“悪のカリスマ”/[c]2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [C] DC Comics

そんな本作がDCコミック映画として初めて、映画倫理機構による審査で‟R15+“指定となることが決定した。

孤独だが心優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母からの「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を胸に、ピエロメイクの大道芸人をして暮らしていた。笑いのある人生はすばらしいと信じ、都会の片隅で必死に生きるアーサーだったが、やがて“心優しい男”だった彼は、“悪のカリスマ”ジョーカーへと変貌していく…。

アカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストが手掛ける本作は、そのリアルな演出表現によって、日本では15歳未満の鑑賞を禁止したR15+作品に決定した。これはDCコミック映画としては初めての指定となる。

監督と脚本を務め、過去には『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(09)でゴールデン・グローブ賞を受賞した経験を誇るトッド・フィリップスは、「次第に怒りがこみ上げていくように意図的に脚本を書いたんだ。バイオレンスはその一部分として、全体のトーンを保てるように非常に注意して扱ったんだ」と、アーサーがジョーカーに変貌していく過程を描くにあたり、バイオレンス描写を含め、綿密に物語を構成したことを明かした。さらに「実際に暴力はそれほど多くは描かれてはいない。できるだけ現実的な描写になるようにしたんだ。そのシーンを観たときには、ボディーブローのように効いてくると思うよ」とあくまでリアルに描くことで、観客にアーサーの心の痛み、行き場をなくした感情を伝える目的があったと明かした。

また、本作の劇場公開では日本語吹替版は制作されず、字幕版のみの上映となることも決まった。ホアキンの演技は、世界の映画人によって「ホアキン・フェニックスによるキャリア史上最高の演技」(トロント国際映画祭:キャメロン・ベイリー)、「ホアキン・フェニックスにはアカデミー賞の価値がある」(Total Film)と絶賛されており、息遣いに至るまで、彼自身の演技を堪能できる。

ヴェネチア映画祭の金獅子賞を受賞したことからも、すでにアメコミ映画の枠を超えた作品であることが実証された本作だが、R15+のレイティングも然り、表現やジャンルの限界を超えたドラマが描かれていることを裏付けていると言えるだろう。

公開前から世界中の話題をさらい、アカデミー賞最有力と言われる本作を、今秋見逃さない手はない!(Movie Walker・文/編集部)