ディズニーヴィランの“子どもたち”が主人公のテレビ映画『ディセンダント3』

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 今年の6月に公開された『アラジン』のジャファー、8月に公開された『ライオン・キング』のスカー、10月公開予定の『マレフィセント2』のマレフィセントなど、時に主人公より注目を集め、人気を得るディズニー作品のヴィラン(悪役)たち。なぜ、彼らは老若男女問わず様々な世代から愛されているのか? ディズニー“ヴィラン”の人気の秘密を探った。

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 “善”と“悪”との対決。ディズニー作品に限らず、邦画でも洋画でも、テレビドラマでも頻繁に用いられる構図だ。いや、どのようなジャンルであっても、この構図なしには、物語は成り立たないだろう。ヒロインのライバル、正義のヒーローと悪の結社など、敵の力が強大であればあるほど、主人公は挫折や努力を繰り返し、魅力的となる。

 つまり、悪は強くなくてはいけないのだ。中でも、ディズニー作品のヴィランは強くて、さらに賢いキャラクターが多い。圧倒的な魔力を操り、主人公を何度もピンチへと追い込む。時に大自然すら従えるその強さは、単純に見ていてかっこいい。自分がこんなことができたら…という想像は大人になってからも何度もしてしまう。そして、“派手な戦い”は、物語を盛り上げ、観客や視聴者を楽しませてくれるので、「ヒーロー(ヒロイン)に勝って欲しいけれど、もうちょっとこの戦いを観たい」という葛藤は、誰しも経験したことがあるのではないだろうか。

 また、ディズニーのヴィランは自身の魔力に負けじと、衣装もド派手だ。ブラックのカラーをベースに、赤やゴールド、パープルなど、目立つ色を差し色に配置。デザインも、プリンセスや主人公に負けず劣らず“インパクト大”のものが多い。

 さらに、マレフィセントのツノ、ジャファーの帽子、『101匹わんちゃん』のヴィラン、クルエラのヘアスタイルなど、衣装以外も強烈! 毎年、ハロウィーンの季節になると、ディズニーのヴィランの仮装が注目を集めていることからも、その人気の高さがうかがえる。

 そして、ディズニーのヴィランで忘れてはならないのが、彼らの“物語性”だ。『アラジン』のジャファーは、周りが見えなくなるほど名誉やお金、力に執着し、アラジンやジャスミンを苦しめる。しかし、その人間の闇の部分を体現したキャラクターは、どこか共感してしまう部分があり大人には魅力的に映ることもある。

 さらに、実写版で主人公にもなった『眠れる森の美女』のマレフィセントは、心を憎しみでいっぱいにさせ、悪に堕ちてしまうが、裏切りや絶望といった悲しい過去に涙した人も多いはずだ。

 強さ、見た目、そして内面までその全てに愛される要素が満載のディズニー“ヴィラン”。しかし、ヴィランはやっぱり“悪”。映画では、最後はもちろん主人公にやられてしまうのだが、『ディセンダント』という作品があるのをご存じだろうか? 本作は、「もしディズニー・キャラクターに子孫がいて10代だったら…」という斬新な設定のテレビ映画で、マレフィセント、ジャファー、クルエラなど、ヴィランの子どもたちがなんと主人公なのだ。

 ヴィランの子どもたちは、親が悪だから“悪”と決めつけられ、“悪役”として生きてきたのだが、ティーンとなり、親の言うことが絶対ではなくなってきた…。その時、そのまま悪で生きるのか、善になるのか、なんとも興味深いところを描いていく。さらに、物語では、『美女と野獣』のビーストとベルの息子、『眠れる森の美女』のオーロラ姫とフィリップ王子の娘、ムーランの娘など、ヒーローやプリンセスの子孫や子どもたちも登場し、“意外すぎる”一面を発揮。“善”側の子どもは絶対的に善人なのか――深い問いかけを反芻しながら、ヴィランの子どもたちとの絡みや対比にも注目だ。もちろん、本家のヴィランもド派手に出演しているので、2代に渡るヴィランたちの活躍&暗躍を楽しんでほしい。蛙の子は蛙なのか。果たして…?

 『ディセンダント3』は、ディズニーデラックスで本日(9月13日)から最速配信開始。今秋ディズニー・チャンネルにて放送。『ディセンダント』『ディセンダント2』は、ディズニーデラックスで配信中。