ハイスぺ男をつかまえたくて大嘘ついたら…デートで大失態
「家庭的な女」というウリ文句はもはや時代錯誤…とはいえ、まだまだ異性に「お!」と思わせる力を持っているのも事実です。

 未華子さん(26)はある時、絶対失敗したくないハイスペ合コンでこの武器を使うことに。最初は上手くいったものの、最終的には思わぬ結末を向かえることになります。

◆絶対失敗したくないから「家庭的な女」と偽り売り込む

 未華子さんが参加した合コンのメンバーは、某大手企業勤めや某コンサル会社勤務など、肩書だけ見れば華々しい男性が多く参加する“ハイスペ合コン”でした。

 絶対マッチングしてやる…と、未華子さんは意気込みますが、ハイスペ合コンの参加女子たちもなかなかスペックが高め。元読モの秘書やバリキャリ系港区女子、実家が資産家の女性など、普通にOLをしていた未華子さんは肩書だけではかなり見劣りする存在に。

「正直普通に参加しただけじゃ歯が立たないって最初から思っていました。男性には第一印象でモテる方ですが、ハイスペな層は正直経験が浅い。だからこそ、私は“家庭的な女”というブリッ子なウソをつき、その場を対応することにしました」

 未華子さんが取った戦法はとにかくカワイくて家庭的な女子を演じること。

「特技は料理とお菓子づくり」とうそぶき、「さすが!知らなかった!凄い!」などの“合コンさしすせそ”を使い、清楚系の服に身を包み、出来る限り可愛く、アクの強さを隠して望みました。

◆某大手企業男子を引っ掛け、料理談義に花が咲く

「私の本当の性格は全然家庭的じゃありません。趣味はお菓子を食べながらダラダラ漫画を読むことですし、自炊はしません。味覚バカではありませんが、食べる物にそこまでこだわりがないので、あまりグルメには興味がない方です。」

 そう話す未華子さん。とはいえこの日は逃したくない合コンです。慣れない家庭的な女というウソで接すると、意外にも某大手企業でマネージャーを務める男性が、きれいに食いついてきます。

「『俺も休日は料理を作るのが好きなんだ』で、彼は言いながら話に乗ってきました。ただ彼のいう料理って本当に凝ってるヤツなんですよ。ローストビーフとかボルシチとか。もともと美味しいお店巡りも好きだし、お店で食べるようなモノを土日に作って晩酌するのが楽しみって言っていました」

 凝り性な印象の彼を、未華子さんは若干面倒くさそうに感じました。ただ一度ついたウソは引けず、お互い話が盛り上がり(未華子さんが全面的にウソをついて合わせただけ)、後日デートすることに。

◆彼とのデートで崩れるブリッ子キャラ…

 お互い料理が趣味で美味しいものが大好き。そんな偽りの共通項を持って望んだデート会場は、古民家風の和食のお店。合コンという大人数での場ならなんとかブリッ子でごまかせたものの、一対一だと正直キツイ。未華子さんは精一杯可愛くて家庭的な女子を演じましたが、だんだんそのキャラも崩壊していきます。

「こういう時、カワイイ子ならなんて切り返すかなってずっと考えながら発言していたら、緊張のあまり悪酔いしました(笑)。数杯でぐでんぐでんになっちゃって、退店時には足元がフラフラに…」

 正直ホテルにでも連れていってくれた方が楽。しかし彼は真面目なのか、心配しつつも彼女を駅まで送ってくれようとしました。

「優しいなとは思ったんですが、正直私、日本酒を飲み過ぎ酩酊寸前。我慢できなかったんです…」

 我慢できなかった未華子さんは、駅までの道すがら、道バタに美味しいごはんを壮大にリバース!!!

「吐き出すとき、スッキリしたーって思いながらも、ああ終わったなって思いました(笑)。むしろ終わらなかったら、この出会いはホンモノだなって思いました」

 その時の彼の心配と嫌悪が入り混じった顔を、今でも忘れないといいます。結局お礼の後はやり取りが途切れ、関係は終わってしまいました。それ以降、未華子さんはどんなに素敵な人の前でも、無茶なウソはつかなくなったのだとか。

―ついたウソ・つかれたウソの顛末―

<文/しおえり真生 イラスト/カツオ>