昭和49年10月、煙カスミ(戸田恵子)の歌う主題歌とともに、なつ(広瀬すず)たちの「大草原の少女ソラ」の第1話のテレビ放送が始まった。北海道十勝の柴田牧場では、全員がテレビの前にそろった。泰樹じいちゃん(草刈正雄)にそっくりな父親や、富士子かあさん(松嶋菜々子)にそっくりな母親。そのたびに歓声が上がる。

同じころ、帯広の菓子店「雪月」、いまはそこで働いているかつての新宿のおでん屋「風車」の女将の亜矢美(山口智子)、なつの死んだ幼なじみ・天陽の山田家の人々も、それぞれの思いを胸に食い入るように番組を観ていた。

初回の放送が終わり、東京のなつ(広瀬すず)の家では、「どうだった?」と坂場一久(中川大志)が娘の優(増田光桜)に問いかける。「おもしろかった。レイも家族になれるといいね」という優の言葉を聞き、なつは嬉しそうだ。

さっそく富士子から電話がある。「じいちゃんも楽しめたかな」となつが聞くと、富士子は「楽しそうに見てたさ。牛が舐めたとこで笑ってたわ」という。なつはホッとした。

視聴率は低迷・・・早々に打ち切りか!?

しかし、視聴率は良くなかった。マコプロダクションでは、社長の大沢麻子(貫地谷しほり)を中心に話し合いが行われる。「話の内容が地味だ」「あれで当たるなら、誰も苦労しない」というテレビ局側の評価を聞いた神地航也(染谷将太)は、納得がいかない。

視聴率が上がらないまま1か月が経過し、そろそろ打ち切りかというときだった。大沢が珍しく、明るい顔で局との打ち合わせから帰ってきた。視聴者から「子どもにこういうものを見せたかった」という声が届き始め、スポンサーも機嫌をよくしていうというのだ。「新しいものを作っているんだから、良さに気付くのは時間がかかるんだよ」と神地はガッツポーズを決める。

事務所に現れた女の子になつは懐かしさを覚えた・・・まさか、あの子は!

そんなある日、事務所のビルの角で、スタジオの中をうかがっている10歳くらいの女の子がいた。どことなくソラに似ている。少女をスタジオに招き入れ、セル画あげると、嬉しそうにする。なつは妙な懐かしさを感じた。少女は「杉山千夏」と名乗り、母親がそばで待っているという。「もしかして・・・」と、なつは帰っていく千夏を追いかけた。(NHK総合あさ8時放送)