判定負けし立ち尽くす宮尾綾香

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◆プロボクシング 女子ダブル世界戦 ▽WBA女子世界アトム級(46・2キロ以下)王座統一戦10回戦 〇正規王者モンセラット・アラルコン(判定2―1)暫定王者・宮尾綾香●(12日、東京・後楽園ホール)

 WBA女子世界アトム級暫定王者・宮尾綾香(36)=ワタナベ=が王座統一に失敗した。正規王者モンセラット・アラルコン(25)=メキシコ=に1―2の判定(96―94、98―92、96―94)で敗れ、王座陥落。戦績は19勝(6KO)4敗となった。

 攻防兼備のアラルコンにペースを握られ、前半はポイントを失った。後半は距離を詰めて打ち合いに持ち込んで巻き返しを図ったものの、決め手に欠いた。試合後、控室で「(判定で)勝ったと思った。ただ、相手はパンチ力があり、気持ち的に行かなきゃという焦りはあった」と振り返り「あれだけ練習でやってきたことを試合で出せなかった。また同じことの繰り返し。今までの負けと違い、悔しすぎて自分が情けない」と涙声で語った。

 宮尾は日本ボクシングコミッションに女子競技が公認される前の2004年にプロデビュー。愛らしいルックスから「ボクシング界の上戸彩」とも呼ばれ、2012年9月にWBA女子世界ライトミニマム級(現アトム級)王座を獲得した。5度防衛し、2015年10月に当時のWBC王者・小関桃との団体王座統一戦に敗れるまで3年に渡り、王座を保持した実績がある。

 陥落後の2016年の世界再挑戦で右膝前十字じん帯を断裂したが、昨年11月にWBA暫定王座を獲得。今回の一戦に勝利し、完全復活を印象付けるつもりだった。

 先月29日に36歳の誕生日を迎えた。今後について「4団体制覇はやり遂げたい。ここでくたばるタマじゃねえぞ!というところを見せていきたい。悔しいんで、まだ続けさせて下さい」と現役続行を宣言。最後は笑顔をのぞかせた。