約2年ぶりに来日したマッツ・ミケルセン

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 海外ドラマ「ハンニバル」シリーズや映画『ドクター・ストレンジ』などで知られる“北欧の至宝”ことマッツ・ミケルセンが12日、都内で行われた主演映画『残された者−北の極地−』ジャパンプレミアに登場し、過酷を極めた撮影エピソードや作品にまつわる裏話を明かした。

 約2年ぶりに来日したマッツは、観客の大歓声に迎えられると、ご機嫌な様子で軽快に登壇し、「アリガト!」とあいさつ。「作品が持つムードやスタイルに日本のタッチを感じるので、日本で観ていただけることにスーパー興奮しています」と声を弾ませた。

 本作は、飛行機が墜落し、北極地帯に一人取り残されたパイロットのオボァガード(マッツ)のサバイバルを描く物語。撮影は、マイナス20度になる日もあったという極寒の地・アイスランドで行われ、マッツは「常に事件が起きていたよ。そもそも撮影は35日間を予定していたけど、19日間しかできなくなったんだ」と告白。「突然嵐が起きたり、晴れたり、雪が降ったり……。だから僕たちが天候に合わせて撮影したんだ。アイスランドには『今の天気が気に入らないなら5分待て』ということわざがあるみたいで、僕たちもそういう心境だったよ」と振り返った。

 なお、本作は最初の脚本では火星が舞台となっていたが、途中で北極地帯に変更されたそうで、マッツは「あのままだったら、きっとアメリカ人の役者がキャスティングされたと思うからラッキーだったよ」とぶっちゃけ、会場の笑いを誘っていた。

 この日は、ゲストとして北極圏ロケを体験したことのある女優の佐藤仁美も来場。マッツに花束を贈呈し、チークキスをされた佐藤は「格好いいです。ハッピーオーラがすごい!」と感激していた。(取材:錦怜那)

映画『残された者−北の極地−』は11月8日より新宿バルト9ほか全国公開