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 11日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)でのある一幕が、物議を醸している。

 この日、番組では台風15号による甚大な被害を特集。特に被害がひどかった千葉県南部に位置する館山市市役所には、テレビ朝日の板倉朋希アナウンサーが出向き、市長にインタビューを行った。いまだ広い地域で停電が続いている館山市だが、市長はこの現状に「いま一番困っているのは、電気が来ていないということ。それから、屋根の被害が多いんですよ。だからブルーシートも足りない」「水とか食料とかは官庁関係、防災協定を結んでいる三郷市を始めとする応援いただいているので、いま現在は足りておりますけど、これから先は不足していくと思いますね」と話していた。

 また、板倉アナが「何か送りたい、支援したいという人がいた場合は、どうすればいいですか?」と質問すると、館山市長は「そういう気持ちは有難いですね」としつつ、「今日から始めたんですけども、ふるさと納税の中で募金を募っていますので、ぜひ災害募金ということでご協力頂ければ有難いと思いますね」と回答。これに板倉アナが「これは返礼品とかは……なく?」と返礼品の有無について尋ねると、「申し訳ないですけど、こういう状態ですので、返礼品は勘弁して頂きたい、と。お気持ちで頂きたいということでさせて頂いています」と話していた。

 しかし、板倉アナのこの質問について視聴者からは、「返礼品って…そういうこと聴くの人としてどうなの?」「このタイミングで返礼品のこと聞く?もっと考えて」「助ける寄付で返礼品をくれなんて普通誰も求めないよ」という批判が殺到している。

 「ふるさと納税」というワードで「返礼品」という言葉が出てきたのかもしれないが、千葉で厳しい状況が続き、せめて募金を、と考えている人が多い中、見返りを求めるような発言をしたことで物議を醸してしまった様子。市役所本館は復旧したものの、いまだ混乱している被災地に掛ける言葉ではないことは確か。放送から一晩経ったものの、いまだ苦言が多く集まっている。